OMC162 writer 報告

こんにちはこんばんはおじゃめしです.最近頻度が高いですね.本日,OMC162のwriterをさせていただきましたので,今回はそれを記事にさせていただきます.ぜひ最後までお読みいただければと思います.

コンテストまでの経緯

さて,突然ですが,皆さんは前回の記事で私が書いたことを覚えていますでしょうか.

無印の writer をさせていただけたのも OMC034 の1回きりなので,まだまだ成長の余地がありそうですね.
(中略)
単独 writer もまたいつかやってみたいわね~~~

OMC159のwriter報告にて

伏 線 回 収 が 早 い ( う れ し い 悲 鳴 )

OMC162の発表があったのは記事を書いてから2,3日後だった気がしますが,まさか「単独無印」という形で記事の伏線回収を一気に果たせるとは思っていませんでした.思えば OMC161もwriterだったので,ここ最近はずっとtesterをしていました.ただでさえ鈍い solver としての感覚がさらに鈍ってしまった中でOMC160に参戦し,なんとも言えない結果に終わってしまいました.まぁレートを微増させて青色状態でコンテストを迎えられたので,その点はよかったです(オチとしては落水が一番面白かったけど,無事回避できました.めでたしめでたし)

それはそうと,単独無印の構想は去年の夏くらいにすごつよOMCerさん達とお会いしたあたりから始めていたので,個人的には「やっと公開出来る!!!」という気持ちがありました.ひとまずセットとして作問をそのまま採用してもらえたのが何よりうれしかったです.

あと,余談なんですけどOMC099(単独4b)の開催日が2022/06/22で,今日の単独無印のちょうど1年前らしいですね.これからも1年ごとに単独コンを開いていければいいなぁと思います(適当).

では,今回の問題を個別にみていきましょう!問題の横には(分野,当初の配点→最終配点)を記しておきます.

A(A, 100 → 100)

OMC162A

おじゃめし特有の文章題です.「問題のwriterが伏せられるようになった現在,問題文に自分のユーザー名を出せる機会が単独しかない!」という理由で作ったものだったのですが,振り返ってみると,「おじゃめし,最初に文章題持ってきがち」ですね.ちょっと気を付けます.

ところで,コンテストに参加された方の中にはこういったご意見をお持ちの方もいるかもしれないので,あらかじめお答えしておきます.

  • タコめし弁当がちょっと高い.←全国的に有名な「明石ダコ」を使用しています.ご了承ください.

  • イカめし弁当がぼったくりすぎる.←ブランド品として名高い,日本海産の「剣先イカ」を使用しています.ご了承ください.

  • 弁当屋なんか経営していないで,卒業研究をしろ.←なんだろう,突然現実を突きつけるのやめてもらっていいですか?

...…茶番はここまでにして,次に行きましょう.

B(C\N, 200 → 200)

OMC162B

私のツイッターのユーザーネームの後ろの $${2,4,6,8}$$ もこの条件を満たすという理由で,この問題を作りました.最初は「総積が $${105}$$」として100点問題とすることも考えていましたが,配置とかをいろいろ考えてこうなりました.

C(A, 300 → 300)

OMC162C

不等式の問題です.300点の不等式問題を作りたいなぁと思っていたのですが,ラグ嵐珠で解かれそうな問題しかできなかったので,いろいろ考え込んだ記憶があります.掲載した解答以外だと微分が主な解き方な気がするんですが,皆さんはどう解きましたか?

D(N, 300/400 → 300→400)

OMC162D

このセットの中で最後に作った問題であり,最後まで配点に迷った問題です(自分ではワンチャン400な気がしていたが,採用時は300だったので『そういうものなのかな〜』とも思いつつ『いやでもワンチャン…?』とも考えていました).
セットを作るとなると,はじめは自由に問題を生やせるのですが,後半になるにつれ「分野・難易度に制約が生じてくる」ので,なかなか一筋縄ではいきませんでした.400Nを狙ってこの問題を作ったのですが,何とも微妙な塩梅となってしまいました()
元ネタとしては$${n(n+1)(n+2)(n+3)+1}$$が平方数になるアレです.雰囲気としては,条件の理解に時間を要するという点でJMO2022yo-5に似通った部分があるんじゃないかなぁと思っています(おこがましい).そして,数値計算が最後の最後にしかない点もこの問題の特徴です.「いろいろ計算して合わせきる」というような問題もいいですが,たまにはこういう問題もいいよね~と思って投稿させていただきました.
300か400かは人によって色々意見があるかと思いますが,分野やおおよその配点の制約を自らに課した状態である程度納得のいく問題を作れたのは良かったかなぁと思います.

E(G, 400 → 400)

OMC162E

問題の数値について,ここまで,1357と2468のオンパレードでしたが,正直この問題に関しては数値へのこだわりをあきらめており,$${AB=3, AC=6}$$として提出しました(この条件だと計算が楽になります).ところが,審査が終わってみるとビックリ.見事に改良されており,最終的な数値がすんごいことになっているではありませんか!「うまく数値設定ができればこんなこともできるんか」と感動してパソコンに向かってペコペコしてしまいました(?)
ただ,おそらく審査が完了した後も解答として登録した数値は変わっていなかったため,tester の kaaaaaaaa さんにはご迷惑をおかけしてしまいました(正しい値を送っていたのにWA扱いになってしまっていたので,必要以上に時間を奪ってしまったと想像しています).この場を借りてお詫び申し上げます.
tester時に解きなおして思ったことなのですが,点の設定が見え見えな感じがありますね(本当か?).できれば本当は,もっと初等幾何っぽい考察が多めな初等幾何ぁ~な雰囲気の問題を作りたかったのですが,セット構想中の間にはうまくいかず,結局セットを早く出したいという気持ちに駆られてこうなってしまいました(「この問題も体育会系っぽくて味がある」といえばそうかもしれませんが).また,数値設定を粘り切れなかったのも反省です.引き続き船旅に出て幾何力を磨いていきます.

F(A/C, 500 →500)

OMC162F

このセットの中で一番最初に形にした問題です(これができたから単独を作ってみようと思った).解説途中の変形が本質で,それをうまくでっちあげるように問題を設定しました.詳しいネタバレは避けますが,多分みんなが大好きな【ネタバレのため削除】のあとに,多分みんなが大好きな【ネタバレのため削除】の手法をもちいるので,多分みんなこの問題が大好きだと思います(大幅飛躍).また,「分子の値を用いないのに $${a/b}$$ って書くの,何かアレだなぁ~」と思ったので,解答形式の指定にもこだわってみました.最後の計算量がちょっと重いのは許してください.

まとめ

'1357' の数字が極端に多いですね.これも「単独でしかできないから!マシマシだ!マシマシ!」ということで設定していたのですが,さすがにやりすぎた感がありますね.後悔はしていません.
さて,ojamesi の無印単独はいかがでしたでしょうか?セットを作り切れた&採用されたのは非常にうれしいことなのですが,ちょくちょく改良点もあって,「やはりすごすご writer さんが作成されたセットってすごすごだよなぁ(それはそう)」とすごすご writer さんのすごさを実感する回にもなりました.今度単独を開く際は,より完成度を高めたセットを皆さんにお届けできるように頑張りたいですね~~~(目指せ伏線回収!)
ところで,ありがたいことに,今回のコンテスト前に Twitter 上でさまざまな声をいただきました!中にはクスッと来るコメントもあったので,これらについて可能な限り取り上げた記事をまた別に作ろうと思います(コンテスト後のコメントもまとめるつもりなので,積極的に大喜利してください).お楽しみに!

最後になりますが,コンテストを開催してくださった運営の皆さん,tester の kaaaaaaaa さん,コンテストに参加してくださったすべての solver の皆さん,本当にありがとうございました!感想もお待ちしております!今後も問題作成頑張ります!

ではでは.

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