January Cozy Music

今月のOito Cozy Musicのお時間です。ご無沙汰してます、Ayaです。
皆さまお元気ですか?
また、1月8日~16日までOitoの屋外ポップアップにお越し下さった皆様、ありがとうございました。今も、これからも大変な時期が続きますが、ご自宅や一人で過ごす時間も少しだけCOZY(心地よく)であることを願って、プレイリストを作りました。

1月のプレイリストのテーマ

それはずばり「癒し」。ようやく世の中が元通りになっていくかと思った矢先、オミクロン株が猛威を振るい、仕事や予定がスムーズにいかなかったり、人に会えなくなってしまったりと、「滞りの状態」へと逆行した方も多いのではないでしょうか。大変な状況の方も多い中、音楽を通じた「癒し」をお届けできたらと思っています。
BPM(テンポ)も少しゆったり目の曲を中心に選曲しています。今回も25分ほどに収めたので、作業しながら、歩きながら、よろしかったら聞いてみてください。

LIST楽曲リスト


楽曲紹介

Lovers Carvings - Bibio / 105 bpm

先月もご紹介したBibio。この楽曲は最初のイントロのインストロメンタルと楽曲部分とで、楽曲の雰囲気がガラッと変わるのが印象的です。この曲の歌詞のテーマは「壁石に刻まれた、恋人たちの名前(Lovers Carvings)」。ヨーロッパのどこかの国の旧市街でしょうか…古い町の石の壁に様々な言語で刻まれた名前たち。それらの名前が重なりながら刻まれ、うねるように連なり、やがて時の流れには勝てず「薄れて、消えていくけれども、恋人たちが名前を刻んだ意味合いは永遠に残る」と、過去から未来へ続く変わるもの、変わらないものの情景を歌っています。(もちろん器物損壊にあたるので名前なんか刻んじゃダメだけど)日常の何気ない情景にスポットライトを当てたBibioの歌詞と、幾重にも重なる歌声から、親密さと壮大な時の流れを感じずにはいられません。ゆったりとリラックスした気持ちにさせられます。

El Invento - Jose Gonzalez / 79 bpm

スウェーデン人シンガーのJose Gonzalezの楽曲。アルゼンチン人の両親を持つ彼ですが、スペイン語で曲を書くのは初めて。
娘さんの誕生がきっかけで、命そのもの、存在意義について見つめなおしたそうで、「私たちは何者なのか。どこからきて、どこへ行くのか」をテーマに書いた曲。英語とは違う、優しい響きのスペイン語と特徴的なギターのアルペジオが優しく響きます。

I Just Called To Say I Love You - Fried Pride / no data

日本人Jazz DuoであるFried Prideがカバーした、Stevie Wonderの名曲。「(あなたがいなければ)お正月もない。バレンタインにチョコを渡す人もいない…」と1年の頭から、一年間のイベントごとをさらっていきます。1年の頭に予定を立てているみたいと思い、1月のプレイリストにノミネート。2016年に残念ながら解散されてしまいましたが、Fried PrideのボーカルShihoさんの温かく深みがあるボーカルがシンプルな歌詞に奥行きを与えています。

Keep Going - This Is The Kit / 60 bpm

This Is The Kitの名前で活躍するボーカリストKate Stablesの最新アルバムの最後の曲、「Keep Going(前に進み続けよう)」。ポテンシャルが待っている、前こそ進むべき方向…などポジティブな歌詞が続くが、アルバム「Off Off On」の他の楽曲は彼女自身の不安障害の体験、環境破壊の悲惨さ、友人の死、など、どちらかというと、暗く深く訴えかける楽曲が多い。そんな中、Keep Goingは驚くほどゆったりで、とてもポジティブな曲。自分にとっての作曲をExorcism(悪魔祓い、厄落とし)に例えている彼女が、最後に意図的に置いたこの曲に「カタルシス」を感じずにはいられません。

Rocky Trail - Kings of Convenience - 86 bpm

ノルウェーのフォーク・ポップ・デュオのKings of Convenienceの最新アルバムからの一曲Rocky Trailは、別れた女性に「もう一度話そう」「やり直してみよう」と問いかけるような曲…なのだが、その歌詞は男女の別れを超えて考えさせる文言が多く、「あなたの靴は丈夫で、どんな道でも歩んでいけるものだと思っていた。あなたの背中は丈夫でどんな岩場でも進んでいけると勘違いしていた。本当は僕があなたを背負っていくべきだったのに…。」「僕は聞かなかった。見えなかった。言われるまで気づかなかったのだ」と。
どんな近しい相手でも、抱えているものの重さやつらい気持ちに、意外と気づかないもの…、そんな経験が私もあります。一緒に背負ってあげられなかった後悔を感じる前にひとこと「大丈夫?」「私が出来ることはある?」と言えたらいいなと感じました。
美しく疾走感のあるメロディラインが優しい気持ちを後押ししてくれます。

Paper Snowflakes - Tomo Nakayama / 61 bpm

シアトル在住の日本人アーティスト、Tomo Nakayamaさんのウィンター(クリスマス)・ソング。優しいギターの音色、シンプルなメロディーですが、歌詞がとにかく素敵。2020年の冬、コロナの真っただ中に作詞作曲されていて、歌詞が今の私たちの気持ちを代弁しているかのよう。「あなたのことが大好きだから今年のクリスマスは会いにいかないよ。一人でいるこの部屋からこの愛の歌を贈るよ。」
まだまだ我慢が強いられる毎日で、大変な状況の方も多いことと思います。私からは彼の歌詞から借りて、ブログの締めの一言。

「今だけの我慢。また太陽が出たら会おう」

最後まで、ご精読ありがとうございました。また2月に会いましょう。
Love, Oito


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