駅前

瓢箪はまた霧が立ちこめ、萎え萎えで、この霞ヶ浦の駅前は暑くもなく、霞ヶ浦の駅前は恥ずかしくもなく、酒場は薄暗い日の昼刻、海は途切れる。
竹垣の破れた駅、瓢箪を前にした私の身体。
夏のさえずり。
人がよろばう、駅前。

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