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夜の現

生活を夜型にシフトしてから、ひと月以上が経ちました。

前情報で、夜勤はいろいろメンタル面にもハードという話を聞いていたので、すでにおぼろ豆腐程度のメンタルがダメになるのではないかと思ってはいたのです。


そんな風に外界の前情報に踊らされながらも、夜型に踏み切った理由はもう一つなんです。


Nature Communications参照

「朝方」と「夜型」は遺伝子で決まる、というイギリスの研究結果です。


「内包する時計遺伝子の数によって、朝型の度合いが決まる。研究から判明したことは、351個ある『時計遺伝子』のうち最も多くもっている上位5パーセントの人は、最も少ない下位5パーセントの人と比べて、平均で25分早く眠りにつくということです」


もっと簡単に言うと、朝方は早く眠れるし、夜型は遅く(夜を跨いで)眠ることしかできない。ということ。

眠る時間は遺伝子が操作しているものであって、本人の努力の追いつくところではないという事さえ理解できればいいだろう。

もともと、眠りが非常に浅く、鳥の羽音や、隣人のめざましで飛び起きたり、人の気配で起きてしまったりするくらいだったので、常に眠剤が手放せない状態でなんとか眠りに就いていたのです。

最初の方に出されていたものは、どうにもできない患者を昏倒させる用の薬だったそうだ。よく起きれていたと思う。


しかし、夜に寝たところで朝起きるときはむちゃくちゃにつらい。


いや皆朝はつらいよ、って思ってたんです。今まで私も。だってみんな眠いとかだるいとか言ってますし。

ただ、夜型にとってはこの「つらい」の度合いが全く違ったことに気づかされました。

私の場合、眠いとかそういう次元ではなく、吐きそうな程の頭痛と目眩が朝、必ず。毎朝必ず。休みの日だろうがなんだろうが、生活リズムが崩れないように朝起きるようにしていたらもう、だめ。

この吐き気と頭痛にこの先一生ついてこられると思えば、生きていくのは困難になるのはやむを得ないことだと思う。

群発性頭痛のことを思い出して欲しい。別名自殺頭痛だ。人は痛みを長期的に与えられたならば死を選ぶんだ。それほどの頭痛と吐き気が毎朝。365日。


よく耐えた方だと思う。

薬に頼って、ホワイトノイズで無理矢理耳を塞いで、アイマスクをして……なんとか、していたほうだと思う。

毎日お鎮痛剤が手放せないなんて、笑えないせいかつだ。


だからこそ、この研究結果に飛びついた。

絶対に夜型なのだという確信を、後ろ盾を得たのだ。


元に、薬の量も減った。自律神経の乱れる事も少なくなった。結果は出ているのだ。

確かに夜型という人間は存在する。


もし、朝起きるのが辛い。でもみんなきっと辛い中頑張っている、と思って朝型の仕事に就いているならば、夜の仕事に転職をオススメする。

夜の仕事は探してくれとしか言えないが、私が探した限りではかなりある。なんでもある。殊に平日休みたい人間には助かるようなシフト系が多い。祝日休みとかは少ないが、まぁ、別段、予定がないので私は一向にかまわない。

オススメしておいてなんだが、個々の生活の調整は個々でしてくれ。だって私は結局自分で選んだのだから。自分で決めなきゃ、何も変わらん。


私は選んで、あの毎朝の頭痛と吐き気がないだけで、人生の憂鬱が3%軽減された。

それに、朝日を綺麗だと思えるようになった。

私にとっては奇跡のような出来事だ。


不眠で悩んでいる方、もしかしたら夜型なのかもしれない。一度環境や生活リズムを変えてみるもの手かもしれない。

自分にあった仕事の時間が選びやすい世の中になればいいのだが、難しいものだな。

こんな 人生ゲームに マジになっちゃって どうするの