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4. 未熟な魅力。

THE YELLOW MONKEYの『カナリヤ』という大名曲をご存知だろうか。

初めて聞いたのはそれこそ十九歳とか、
二十歳に届かないくらいの年齢だったように思うのだけれど、
大人になってから聴くと、
『19にもなったのに 悲しみが欲しいのは なぜ?』
という歌詞の未熟さに痺れる。

未熟さは魅力だ。
鍛錬では得られない魅力が、そこにはあると思う。

ちょうど一年くらい前に二十歳の男の子と飲む機会があって、
その子の魅力もまさにそれだった。

ワイン片手に自分がいかに大人かを
会話に織り交ぜて(捻じ込んで)伝えてくれて、
聞いているだけで微笑ましい気持ちになった。

すごいねえとか、そうなんだねえとか、
肯定でも否定でもない適当な相槌で、
わたしはきっとブッラータチーズか何かをつまんでいたんだと思う。
大人は やあね。

それ以来会っていないけれど、
いつか彼が未熟さの魅力に気付く年齢になったときに、
また乾杯してみたい。

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今夜は飲むぞお、の日によく行くワイン飲み放題(ワイン以外もあります)のお店。
ワインに著名人の名前が当てられていて、おもしろい。

炭火とワイン 学芸大学店
050-5590-0629
東京都目黒区鷹番2-20-12

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