詩① 夜の散歩

空(から)の電車は明るく夜道を照らす
鳴らす響きは軽く
身軽な鉄の塊の足取りを思う

雨の後の川を見下ろす
水位は下がり
この命の危機も去り
この先死ぬことなど無いかのように
必ず来る明日の重みだけが近づく夜

梅雨の湿度が夏の風をまとう
七月の雨上がり


2020,7/8

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