こだまグリーンで新大阪へ
風の強い夜を抜けて、真っ暗な朝は私の眠気を吹き消した。
あの風は一体なんだったのだろう。
そんなこと考えながら、新幹線のグリーン席に座っている。
想像は無限で、現実は単純だ。
天気のあれやこれなど、調べることもせず、すみわたる空はまぶしい。
朝日が目に刺さる。なんて、刺さるわけもないのに、あなたにはこの眩しさが伝わることだろう。
眩しい!
新幹線ホームで諦めたかき弁当に後ろ髪をひかれつつ、鶏唐揚げのおにぎりとひとつのチョコパイをお供に、どの区間で食べるかを悩んでいる。
なぜなら、こだまだからだ。
こだま。
新幹線は、在来線でいうところの、快速、各停みたいなもので、
のぞみ→ひかり→こだま と、新大阪までの所要時間が違う。
そして、通過待ちもあるので、こだまは4時間程度かかる。
それでも、私はのぞみにくらべるとはるかに時間かかるこだまで、向かっている。
とあるパッケージツアーで、規定料金に+2000円でグリーン席になるからだ。
時間より快適さを選んだ。
また、
どの区間でごはんを食べるかは悩ましい。
朝からなにも食べておらず腹は減っている。今食べたら、もしかしたら途中でお腹が空くかもしれない。
しかし、新大阪に着いてからすぐにごはんを食べたいのだ。
あと、となりに人が来ないか問題。これは、いちばん大きい気がする。
ごはんを食べるときに、見知らぬ他人がとなりにいる。
この妙な気まずさを回避したい。
まぁ、この時期だし、食べるのは気がひける。
そんなこと書きつつ、品川から新横浜間でおにぎりは消えた。
新幹線の車窓は、景色の流れがもちろん早い。
こんな風に、地球からすれば、ひとの人生も一瞬に終わるもので、そんななかで、よくこうも、ひとは悩めるものだ。
と、呆れられているかもしれない。
あ、っという間の、あ、の中に、どうしてこんなに、喜怒哀楽が詰め込まれるのだろう。
厄介だ。
新幹線から見える熱海の一瞬の景色を見るのが好きだ。撮るのは難しい。
そして、しばらくして見えるのが、富士山。
綺麗すぎる…。
風が強いのがわかりますね、雪煙すごい。
新幹線は海側、富士山側みたいな、好みがあるんですが、富士山側だとこの景色を一人占めできます。
私は、富士山が見えたときに、誰もいないので、そっと車窓だけ撮らせてもらいましたよ…。
そして、チョコパイを平らげ、うとうと。
途中の車窓から見える畑の農作物を眺め、あれはなんなんだろう。
公園の遊具がカラフルでかわいいな、とか。
珍しい構造の家だ、あのビルの屋上に向かう外階段は楽しそうだ、なんて。
なんて、思っていたら、雪景色に包まれた。
岐阜あたりの雪景色は圧倒的だった。
そんなこんなで、しばらくすると雪景色はうそのように消え去り、無事に新大阪に。
新幹線を降りるといつも思うことがある。
エスカレーターの立ち位置。
関東は右側を開けて、という。
東京新大阪間の乗客は、おそらく関東民が多いのであろう。
右が開いている。
しかし、改札を抜けるともうそこは大阪。
左を開ける。
この切り替えにより、大阪きたなー!と、実感する。
エスカレーターは、止まる。
というのが、大前提ですけどね。
新幹線口を抜け、地下鉄に乗ろうかと階段を降りたところ、551蓬莱のイートインが!!
なんということでしょう!!!
ということで、あんかけあげ焼きそばと豚まん。
アップしてみる。
もともと、なんばのイートイン店に行くつもりだったのでラッキーでした。
久しぶりにきた新大阪は新しいお店がたくさん増えてさらに活気がありました。
そのまま、ホテルの最寄りの福島駅へ。
そして、また、みつけてしまう。
どちらがお好き?
どっちもー!
としか言えないけれど、もはや、胃がパンパンなのでおとなしく、スイートポテトにした。
手のひらサイズです。
でも、これ、けっこういいお値段するの。
温めて出してくれるんだけど、少し冷ましたほうが、芋の甘味やねっとり感がより味わえそうでした。おいしかったです。
お土産品としても置いてるみたいで、これ、もらったら嬉しいやつだなー。と思いました。
道路に面した席で食べてたら、道行くひとがみんな、お店に吸い込まれてきてたので、みんな、芋が好きなんだな。
福島駅周辺は、新しいビル、古い建物が混在していました。
あと、町を歩いてると、毎回思うけど、路上喫煙多いなぁって。うん。
そんなこんなで、夜はライブだったので、ホテルで休んでから出発。
売れても占い商店街。
ほう。
いいライブでした。一日目おわり!
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