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本当の優しさってなんだろう。

「優しい人が好き」よく聞く言葉だ。

私自身も優しい人でありたいと思う。だけど、「本当の優しさ」ってなんだろう。

・相手を怒らせたくないから、口当たりの良い言葉を言っておこう
・相手に嫌われたくないから、相手が言って欲しそうな言葉を言っておこう
・とりあえずその場を丸く収めるために、表面的な言葉を使おう

これって本当に優しいのか?全部矢印が自分に向いていて、自分の保身のためだ。相手の反応にビクビク怯えていたら、本当に自分が言いたいことも言えなくなってしまう。

もちろん、これが悪いわけではない。表面的にうまくやり過ごすのが求められる状況だってあるし、人と深く付き合うのはエネルギーがたくさんいる。

本当に優しいって、自分がどう思われるかではなくて、相手のために時にはキツいことを言うのも臆さない言動や行動なのかも、と思った。

相手に嫌われたくないって、詰まるところ、自分が一番かわいい。まあ、自分は一番かわいいんだけど、これじゃあ自分の保身ばかりだ。相手のことを思いやっている風に見せて、結局は自分、自分、じぶん。相手を好きなんじゃなくて、自分が好きなんだ。

全ての人間関係で、同じ深さの付き合いをする必要はないと思うけど、全方位に対して嫌われないように生きていたら、あさ〜〜い上っ面の人間関係になってしまう。

「摩擦なくして絆なし」「雨降って地固まる」との言葉もあるように、衝突や摩擦を避けているだけでは、“それなり”の人間関係しか築けない。そして、本当の自分を生きられない。

だけど、「相手を思って」と言うのもエゴなのかもしれない。自分が放ったものに対して、相手がどう受け取るかは相手次第。良かれと思ってやったことが全部裏目に出ることもある。

私はすぐ、白黒つけちゃう癖があるから、「これはダメ」「これはOK」と分けがち。だけど、物事はそんなにくっきり二分できることばかりではない。

大切なのはバランスで、不安定さに委ねてうまく波乗りできるようになりたい。最適解を求めるのではなく、自分なりの答えを一つひとつ積み重ねて、後悔のない選択や行動を取るようにしたい。

相手への優しさと、自分が単にかわいいだけの優しさは履き違えないでいたいと思う。

そして、耳が痛いことでも言ってくれる人は大切にしようと思う。そう考えると、親が小うるさく子供に言うのって、すごくありがたいことよね。良くなって欲しいからうるさく言うわけだし、どうでもいい人にそんなに言わない。心がチクッとしたり、図星なことほど、反応してしまうもの。それを否定せず、真摯に素直に受け止められる人間になりたい。

そして、本当の優しさ、人間としての度量を広げていきたい。

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