見出し画像

人によって態度変えるヤツ

人によって態度変えるヤツって、嫌なヤツの代表格として取り上げられがちですよね。
でも誰もに同じ態度で接することができる人ってどれくらいいるのでしょうか。
中学の友達、高校の友達、バイト先の人たち。それぞれの前で見せる顔ってみんなそれぞれ少しずつ違っているのではないでしょうか。
「Aちゃんには思いっきり冗談が言えるけどBちゃんにはちょっと控えめかも。」とか。
でもそれって、"人によって態度を変えるヤツ"になってしまうのでしょうか。

私は、そうは思いません。
好きな人の前ではどうしても積極的に発言できないのも私だし、友達の前では大口を開けて爆笑してしまうのも私です。
ライバルの前では良い格好をするし、親の前では弱気になる。バイト先では時間をうまく使って効率的な動きをするけれど、家では何かと理由をつけてダラダラして時間を無駄にしてしまう。
それも全部ひっくるめて私という人間です。

二面性という言葉を使って人の性格を表したりしますが、本来の人の性格や性質は面ではなく球でできているのではないかと思います。
つまり、球状に存在するものの中で見せる面、見える面が人によって異なっているということです。
だから、他人の言動に対して失望したり、二面性を感じてしまう原因にあるのは、今までその人が見せてくれていた面とは異なる部分が目についたというだけのことであってその人の本質が変わったわけではないと考えています。

余裕がある時は他人に構えるけど、自分のことで精一杯になると他人のことを蔑ろにしてしまう。なんてことは、誰しもが経験することだと思います。
それを簡単に「あいつはあんな奴じゃなかったのに。」とか「思ってたのと違う。」とかの言葉で片付けるのは非常に短絡的です。
人の本質はそんな一挙一動には出ないと思うし、そんなことで失望していたら誰のことも理解できません。きっと。

だから私はその人の表層の部分だけではなく球の核の部分まで他人を理解したいとそう強く願います。
そうすれば誰かのことを、「人によって態度を変える嫌なヤツ」ではなく、もっと別の見方で捉えられる気がするから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?