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子供を三人以上育てている人は神か仏

タイトルのように思っていた時期が私にもあった。

というか私の周りの三人以上子育てママがとにかくすごい。年子だったり双子だったりなのにものすごく身なりを整えている。なんなら独身だった頃の私よりも髪の毛も服装もメイクもきっちりしていて輝いている。なおかつイライラキーキーしていない。むしろ穏やかだ。

きっと自分とは違う人種なのだろうと思っていた。(いや、違う人種に違いはないが。)でも2人目を出産し、息子を一年半育てた今、三人目が欲しいと思う気持ちはわかるようになってしまった。

そもそも上の子を生み育てている間、2人目がどうしても欲しいかと言われるとそこまでではなかった。娘はとても可愛くて一緒にいると楽しかったし、成長するに連れてペアを組んでいるような感覚になった。ズボラなわたしには娘だけで手一杯で2人目のお世話までできる気はしなかったし、仕事も楽しかったので産休をとってまで産むという決心はなかなかつかなかった。それでも2人目の出産に至ったのは「なんか足りない気がする…」という曖昧な気持ちによるものが大きい。

夫と私と娘。三人家族でも楽しかった。娘が成長するにつれいろんなところへ行けたし外食も毎週末の楽しみであった。

でも。何かが足りない。まだ完成していない。本来いるはずの人がいない。そんな感覚をずっと感じていたため2人目の出産を反対していた夫にも伝えた。

「何か足りないんだよ…メンバーが…」

煮詰まったマイナーバンドのリーダーのような言い方をしてしまったため夫は到底腑に落ちないという表情を浮かべていたが、結局手違いがあり、めでたく息子を授かった。

ずっと2人目を望んでいたとはいえ、やはり娘を育てつつ仕事をしつつの妊婦生活は楽ではなかった。何をしてもすぐ疲れてしまうし、夕方は娘にDVDを見せつつソファに倒れ込んで寝てしまう日々。産後はどうなってしまうのだろうかという不安はあった。

しかし産んでみるとところがどっこい、これが可愛くて仕方がない。やはり一回通った道。ある程度子育てというものの勝手が分かっていることがこんなにも心の余裕を生むものなのかと思うほど1人目の時とは心持ちがとにかく違うのだ。
出産については変わらず言葉にもできないほどの痛みであったが、初対面から思わず「可愛い…♡」と呟いてしまったほどである。

泣いても可愛い。怒っても可愛い。食べてる姿も可愛いし、夜泣きさえ可愛い。
あーなんてなんて尊い存在なの!そこにいて座っているだけでも可愛いー!!!
可愛すぎてどうすればいいのか分からなかったため夫に相談してみた。

「あのさ…ちょっと、大したことではないんだけど話があるんだけど」
なんと切り出せば良いのかわからずオズオズしてしまったため、夫は見ていたテレビの音量を下げ身体の向きさえ変えてしまった。
「むすこが…可愛すぎるんだよ」
夫はまたテレビの音量を元に戻してしまったが、とにかく息子が可愛いことについては同意してくれた。


人に話さなければ爆発しそうなこの思いを抱えつつ、しかし誰彼構わず捕まえて「ねえ!!うちの息子ちゃんが超絶可愛いの!!!」と言えるわけもない。(そして娘には聞かせるわけにいかない。)どこで発散すればいいのか悩んだ挙句このnoteとやらに綴ることを思いついた。
そんなわけで一発目からこんな内容になっている。もしかしたらこれで終わるかもしれない。

そして2人目でさえこんなに可愛いのだから3人目はどうなってしまうのか?!?!と3人目も欲しいと思わざるを得ない。
実際経済状況などを鑑みると踏み込めない領域ではあるのだが。

とにかく可愛い。この気持ちを実母と義母と夫には漏らしつつもう少しこの時期を楽しもうと思う。


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