考えるめんだこ

トラウマ・鬱病・自閉症と戦いながらなんとか生きています。自立したい主婦。主に映画や本の…

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トラウマ・鬱病・自閉症と戦いながらなんとか生きています。自立したい主婦。主に映画や本の感想を備忘録的に書いてます。

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全てが嫌になったとき、生き延びてきた方法

鬱になってから5年ほど経つ。 時には「死にたい」の波に飲まれそうになりながらも、なんとか生きている。 希死念慮をどうやってやり過ごしてきたか、自分のための備忘録を兼ねて残しておこうと思う。 正直に言ってしまうと、メンタルの問題は、専門家や、信頼できる他人の力を借りるのが、1番回復しやすい。 けれどそうすることができない状況もあると思うので、ひとりで、家にいながらできる方法に絞った。 【ひとりでもできる生き延び】ここでのポイントは、「ものごとの初手のハードルを下げるこ

    • やりたいことリストを消化しました(4月編)

      春になり過ごしやすくなったと思いきや、もう暑いね。 今月はわりと忙しくすごしていたような気がする。それはそれで素敵だけれど、楽しいこともやっていきたいね。 やりたいことリストは新年とかの初めに一気に書くわけではなく、思いついた時に随時更新しながら作ってる。 今はまだ50個しかないので、まだまだ追加していきたい所存。 それでは、今月のやりたいことリスト消化編です。 お花見する夫とお花見をした。 スーパーでパンを買い、近所の公園に持っていった。 公園のベンチに座りながら

      • 今月読んだ本の感想(4月編)

        春まっさかり、もはや暑いくらいの日もあり、体調もメンタルも安定しづらいこのごろ。 今月はそこそこ忙しく、本を読む時間が少なかった。 ……と思っていたが、スマホのスクリーンタイムを見たらすごかったので、結局時間はあってもうまく使えてないだけなんだな。 読書体力つけたい。 というわけで今月は少なめ。 ばにらさま/山本文緒様々な事情をかかえた中で生きている、女たちの人生を切り取った短編集。 柔らかく温かいながら、どこか切なさとほの悲しさがただよう文章に癒された。 記事は

        • 61年の刑務所生活『日本一長く服役した男』感想

          日本一長く服役した男。 その年数なんと61年。 25歳の私は、61年という時間の途方もない長さがまだ想像できない。 いったいどんな凶悪犯なんだろう。どんなことをしたら、61年も刑務所にいなきゃいけなくなるんだろう。 想像を膨らませながら、ページをめくった。 あらすじ61年もの間服役し、83歳で刑務所を仮釈放された男を、地方放送局の記者2人とディレクターが追う。 服役年数は日本一長い。 いったい何をして刑務所に入ったのか。 何を思って生きているのか。 「更生」と「刑

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        全てが嫌になったとき、生き延びてきた方法

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        • やりたいことリスト消化
          4本
        • 読書感想📚
          10本
        • 映画感想🎬
          7本

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          【頂き女子りりちゃん】おじさんって自己肯定感高すぎない?

          「頂き女子りりちゃん」の事件が連日世間をざわつかせている。 判決が懲役9年と罰金800万。 これについて、「重すぎる」「いや妥当だ」「もっとやばい犯罪の懲役も重くして欲しい」などの意見がある。 どれも興味深い意見だけれど、私が今回の事件で1番気になったのは、「おじさんの自己肯定感の高さ」だ。 自己肯定感の高すぎるおじさんたちりりちゃんは20代の若くて可愛らしい女性だ。 りりちゃんのマニュアルには、ターゲットにする男性「おぢ」についてこう書かれていたそうだ。 実際ター

          【頂き女子りりちゃん】おじさんって自己肯定感高すぎない?

          彼女たちは幸せ?それとも不幸せ?『ばにらさま』感想

          女だけが背負っている宿命がある。 そしてそれは、女にとって望ましいものではない。 私はずっとそういう感覚を抱えたまま生きていた(他の女性がどう感じているかは知りませんが)。 そんな「女」たちの人生の一部を切り取って描いた短編集が本書、「ばにらさま」だ。 本書に登場する「彼女たち」が、幸せなのかそれとも不幸せなのか、人によって意見が分かれると思う。 あらすじ冴えない主人公にできた初めての恋人。 彼女は真っ白で、体が冷たくて、バニラアイスみたいだった。 僕の前では優し

          彼女たちは幸せ?それとも不幸せ?『ばにらさま』感想

          鬱の難関・風呂をどう倒す?『うつの人の風呂の入り方』感想

          鬱病経験者ならわかると思うけど、鬱が深まると風呂に入れない。 私は過去、風呂に入れなくて3日経つと、「風呂に入る辛さ<自分が汚いことによるストレス」となり、なんとか風呂に入っていた。 「風呂に入ること」は、鬱の人にとって倒すべき強大な敵なのだ。 そんな人たちに向けたライフハックを教えてくれるのが、本書『うつの人の風呂の入り方/秋田巌』である。 本の内容題名は「風呂の入り方」と銘打っているものの、内容は風呂の入り方に限らない。 朝起きてから仕事に行き、風呂に入るまでの

          鬱の難関・風呂をどう倒す?『うつの人の風呂の入り方』感想

          やりたいことリストを消化しました(3月編)

          楽しいことって、能動的に集めていかないといけないと思う。 大人になって、勝手に環境が変化することって少なくなる。それはいいことでもある。 けど、「待ちの姿勢」で口を開けてても、楽しいことが飛び込んでくることは少ないと思う。 だから私は意図して、スケジュールに楽しいことを詰めていくよ。 3月のやりたいことリスト消化編です。 行ったことないカフェに行くカフェが大好き!! というか、ティータイムに伴うもろもろが大好き!! 引きこもりがちなので、1人でカフェに行くことは少

          やりたいことリストを消化しました(3月編)

          今月読んだ本の感想(3月編)

          お世話になってる精神科の先生曰く、「3月は人間の発情期で、ホルモンバランスが乱れるので調子が悪くなりやすい」らしい。 かくいう私は、あたたかくなってきて活動しやすくなったな〜と感じつつ、急に鬱になったりしている。 このまま暑くはならず、過ごしやすい時期が続くと嬉しいね〜。 というわけで、今月はたくさん読めました。 ※微・ネタバレありです。 『食べると死ぬ花』/芦花公園【あらすじ】 同居の姑からはいびられ、夫は家庭に無関心。そして、一人娘はおそろしい絵を描きながら異界の

          今月読んだ本の感想(3月編)

          やりたいことリストを消化しました(2月編)

          2月は伊豆旅行があって、そこで色々消化できた感じがある。 めちゃくちゃ楽しかったから備忘録を兼ねて。 伊豆に行く昔から伊豆が大好きだ。 なぜかというと、色々とニッチな感じの施設があるからだと思う。 水深海魚特化した水族館があったり、島一つが水族館的な施設になってたり、爬虫類しかいない動物園なんかもある。 謎の博物館もたくさんある。 ただ、アクセスが少し悪いというかめんどくさい。なので二の足を踏んでおり、なかなか行けなかったのだが、数年ぶりに行ってきた。 相変わらず

          やりたいことリストを消化しました(2月編)

          出産マトリョーシカ『MEN 同じ顔の男たち』感想

          前から見たかった『MEN 同じ顔の男たち』がアマプラで解禁されていたので見た。 タイトルから想像していたのと全然違った作品だった!不快でした(褒め言葉)!!! あらすじ夫が死亡したことにより、心に深い傷を負った主人公・ハーパーは、心を癒すために静かな田舎の屋敷を借りる。 森を散策していると、怪しげな全裸の男に追いかけられ、家に侵入されそうになる。 警察を呼び、裸の男は捕まるものの、ハーパーの周りで奇妙なことが起き始める。 ネタバレなし感想この作品は、一言で言うと「嫌

          出産マトリョーシカ『MEN 同じ顔の男たち』感想

          今月読んだ本の感想(2月編)

          「2月は逃げる」というけど、本当にあっという間に終わってしまった。 歳をとるにつれどんどん一年が早くなっていくように感じるな。このままでは気づいたらおばあちゃんになってそう……。 2月はあまり調子良くなくて、今月読んだ本は少なめ。 微•ネタバレありですのでご注意を。 『殺戮にいたる病』/我孫子武丸女性の胸部と下腹部を切り取るという、残忍な連続殺人事件をめぐり、事件にかかわる3人の視点が入り乱れる。 犯人である蒲生稔、息子が殺人犯なのではないかと疑う蒲生雅子、そして被害

          今月読んだ本の感想(2月編)

          やりたいことリストを消化しました(1月編)

          2024年のやりたいことリストはもちろん作ってあって、載せよう載せようと思ってたら1月が終わった。 最近辛そうに過ごしていますが、その中でもじり……じり……とできそうなことはやっていました。 できたことや、良いことにも目を向けないと潰れてしまうね。 ゆるっと報告していこう〜。 初詣に行く新年から、彼氏の友達のライオンくん(あだ名)が遊びにきてくれて、3人で近所の神社に初詣に行った。 1日から遊んでくれる人がいて嬉しいな〜。 ライオンくんは彼氏の友達なんだけど、私にも

          やりたいことリストを消化しました(1月編)

          今月読んだ本の感想(1月編)

          今年の目標は、40冊本を読むこと! 今月はホラー系を中心に摂取したい気分だったので、ちょっと怖い感じのお話が多め。 微•ネタバレありです。 恐い間取り2、3/松原タニシ「恐い間取り」シリーズは無印を読んだことはあるけど、続きがでているとは知らなかった。見つけたので読んでみた。 著者の松原タニシさんは、「事故物件住みます芸人」だ。実際に事故物件に住んで、その恐怖体験を本にしたのが「恐い間取り」シリーズである。 「2」は安定して面白い、単なるホラー体験談としてだけでなく

          今月読んだ本の感想(1月編)

          殺人現場からいなくなった犬『犬を盗む』感想

          表紙のわんこの目がうるうるとしながら、こちらに訴えかけてきまして。これは読むしかないね。 あらすじ資産家の高齢女性が殺された現場には、犬がいたはずだ。しかし、その犬がどこにも見当たらない。 犯人は本当に金目当てだったのか? もしかして……犬が目的? 殺人現場にいたはずの犬をめぐって、それぞれの人間たちの思惑が混ざり合っていく。 真実は犬だけが知っている……かも。 ネタバレなし感想とても文章が読みやすい。 小説って、文章としてすごく美しいんだけど、意味が頭にスッと入って

          殺人現場からいなくなった犬『犬を盗む』感想

          悪魔のような上司と、ガッツのある新人『プラダを着た悪魔』感想

          検索欄に「プラダを着た悪魔」って入力すると、サジェストに「プラダ 着てない」って出てくるんだけどそうなの!?着てないの!?!? ブランドに疎いので、どれがプラダなのかとか全然わからずに見てた。 見た後は、ファッションセンスと名誉と地位が欲しい〜!!!という気持ちになったよ。 【あらすじ】一流ファッション誌「RUNWAY」の編集長:ミランダのアシスタントとして採用された、主人公アンディ。 誰もが憧れる仕事に就けたアンディだが、実は本当にやりたいのはジャーナリストの仕事。

          悪魔のような上司と、ガッツのある新人『プラダを着た悪魔』感想