見知らぬ土地に対して、費やすべき適切な時間【2015.03 大山】
高校時代のサッカー部の同期より、一緒に山に登りたいと連絡があった。後に鬱になってしまう彼だが、このときはまだ何事もなく元気にラーメン太りをしていた。気心の知れた友人といえど、その生活の全てを知っているわけではなく、はたまた目には見えない心の内を全て見透かしているわけでもなく、やっぱり他人は他人であって、まさか彼が鬱になるなんて思ってもみなかったのが正直なところである。
ぼくは何かしてやれるわけでもなく、寄り添ってやれるほど身近には住んでおらず、細やかな気遣いができるほど繊細