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TRPG探索者ファイル①「及川元吉」

こんにちは、最近TRPGデビューしたおいもとです。

これまで何人か探索者を生みだしてきたのですが、背景を書くのがなかなか楽しくてですね。これを寝かせておくのはもったいないな~ということでnoteに彼らの生きた証を残していこうと考えた次第です。
(生きた証とか言ったけど、ロストしたかどうかは書いてません×)

通過したシナリオ名は記載しますが、内容については基本的に触れない方針で行こうと思います。
(BOOTHリンク貼ってるので、気になる方はそちらをチェック!)


背景はシナリオを通過する前に執筆しているため、ネタバレになるような内容はありません。執筆はBOOTHに記載されている情報をもとに行ってますが、ほとんどがシナリオに関係ない情報です。

いかんせん僕がTRPG初心者ですので、なにか問題がある部分があれば修正するのでこっそり教えていただけると嬉しいです〇


◇◇◇


さて、記念すべき第一回は、たぬたぬ堂様からリリースされている『恋獄にて君を乞う【CoCタイマンシナリオ集】』を遊ぶ際に生みだした及川元吉。

遊んだシナリオは『初恋性 ストックホルム症候群』で、「恋を知らない探索者である」ことが推奨されているのが印象的ですね。

BOOTH:https://booth.pm/ja/items/1654841

及川元吉(おいかわ もときち)


立ち絵:Picrew「長髪のおにいさん

一人称:わたし 二人称:あなた 三人称:彼・彼女

好物:せんべい
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及川元吉はごく一般的な家庭に生まれ、何不自由ない人生を送ってきた。
そんな元吉に転機が訪れたのは高校時代。国語の教科書に掲載されていた夏目漱石の『こころ』に胸を打たれるような感銘を受ける。

独特な手法で描かれる物語や緻密な心理描写に元吉は心からの感動を覚えたのだった。それ以来、元吉は自作小説の執筆に心血を注ぐことになる。

最初は趣味程度のものだったが、書けば書くほど小説への情熱は増していき、高校卒業後は専業作家として食べることを志し、家族と離れ一人暮らしを始めるに至った。


だが現実はそう甘くなく、くしゃくしゃに丸められた原稿用紙ばかりが部屋に積みあがる日々が過ぎていく。家族から多少の仕送りはあったものの、そのほとんどは家賃や光熱費に消えていった。

満足に食事もできない元吉の身体は次第にやせ細り、自身の才能への疑念から来る精神的なストレスも相まって、心身ともに疲弊していった。


そんな元吉は今年30歳という節目を迎える。思えばこの10余年、人との交流はほとんどなかったため、友情や愛情といった感情も忘れてしまった。誰もいない薄暗い部屋で感傷に浸っていたそのとき、元吉にある考えが降りてくる。

自分の小説に足りないのは、人間の持つリアルな心情ではないのか。自分の運命を変えた『こころ』で描かれていた繊細な心理描写は、筆者である漱石自身の体験の賜物ではないのかと。

その思考が頭を満たしたその瞬間、元吉の目はこれまでにない輝きを放っていた。この小さな部屋から出て多くの人間のこころを知りたい。人間が作り上げた、限りなく広がる世界をこの目に焼き付けたい。そんな燃えるような情熱が元吉の心に沸々と浮かんでくるのだった。


◇◇◇


…とまあ、こんな感じで役目を終えた探索者の記録場にできればな~と思ってます。では今回はこれにて。

お読みいただきありがとうございました!

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