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閑話休題〜マイ楽器A.Sax編

オレ吹に出てこんな経験をした!
って話はすごーく長編になるので、
マイ楽器の話をしようと思います。

今から十数年前、
クラリネットを吹くことから逃げたいと思った自分がいました。
理由は人間関係です。
近くに住んでて同じ楽団に通ってたクラの人で
どーーーーーーーーーーーーーーうしても
合わない人がいて。
表面上仲良くしてました。
最初はそんなに害もなかったし。
でも、とある室内楽関係のイベントの時に、
事件が起きまして。

もう!こいつと同じ楽器吹いてるのマジでやだ!他の楽器にうつりたい!!!

そう思って、
その当時出番がマジでなくなりつつあったバスクラを売却して
(今思えば我慢して持ち続けてたら…いや、あの当時はあれで良かったんだと思う。)
その売却益で買える、
アルトサックスを買うことにしました。

実はアルトサックスはすこーしだけそれ以前に経験がありました。
初回で父がトランペットを吹いていた話したと思いますが、
父が所属していたビッグバンドで、高3の時に
市民音楽祭にセカンドアルトの方が出られなくなり、

父「ぷに、お前最悪かかしでいいけんこれ持ってステージ出てごせや」
俺「え?」
って、茶色の楽器ケースを渡されました。
ヤマハのYAS-32です。

音は出ました。
俺「音は出せたけどえすかんが読めん」
父「ヘ音読みして、ファは♯ついてたら実音でAにすればいいけん」
俺「…?!?!…。あー、そういうことか」

へろっへろな音色、音量出せない、
1stの方に白い目で見られる、
挙げ句の果てには「楽譜は読めちょーけん、もうちょっと音量出してごさん?」
…持って二日だぞ楽器!!!

…って経験をして、
いそしぎとベサメムーチョを吹いたのが初アルトサックスでした。
もちろんそれらしい音なぞ出てません。
本当にヘロヘロでした。
当時地元ではセミプロ扱いされてたビッグバンドだったのに。

…ちなみにこれが父と最初で最後の共演になりましたが。

…湿っぽくならないうちに話を戻します。

我流で好き放題吹いてた時代

で、逃避迷走期間に
ぷにさんが選んだのは
ヤナギサワのA-900μです。

広島の中古管楽器がメインの楽器店で
いろいろ吹き比べて買いました。
セルマー…吹きやすいし音色いいけど音程取れない
ヤマハ…きっつ!875も875EXも吹いたけどきっつ!こんなん音出ねえ。
(その時ヤナギサワ以外は店頭にハイエンドしか在庫がありませんでした)
ヤナギサワの中からは比較的選び放題で、
一番軽々と吹けたA-900μを選びました。

悪い楽器ではなかったけど
後にこのチョイスがいろいろ悲劇を招きます(?)

まだ買いたてで綺麗だった頃のA-900μ

ところがこの楽器、
BAMのとっても綺麗なケースに入っていますが
買って一週間で悲劇が起きました。

BAMの綺麗なファスナーで閉めるケースです。

閉め忘れたのを忘れてからって(鹿児島弁で「背負う」という意味)
落下させました😭

その場で音が出なくなりました。
オイオイ泣きました。
買った楽器店に泣きながら電話したら、
破格値で音が出てくれるようにしてくださりましたが
買った時のベストコンディションには戻りませんでした。

セルマー純正リガチャーに、90-180、
リードは一度だけレッスンしてくださった先生のすすめで
レゼルブクラシック(当時リコ、現在のダダリオですね)の3ってセッティング。

何にも苦労しないでそれなりの音が出るので
いろいろ勘違いしてしまったまま、
我流の極みで演奏しまくってました。

今思い返してもひっどい音してたと思います。
それなりの音が出てしまうサックスの悲劇。
レッスン受けても、テクニックはどうにかしないといけないとして、
音はそれなりが出てるからいいじゃん、って…

ソプラノから先に入って、ちゃんとやろうと思った

で、ユーフォに戻ったり、
クラリネットをまたしたくなったり、で、
アルトサックスへの転機のきっかけはおよそ2年半前です。

今所属しているフレキシブルアンサンブル団体で
アンコンに出るに当たって、
最終的に曲が決まったんだけど
「原曲でオーボエのパート、やっぱりビブラートかかったがいいよね」

そう、ソプラノサックスに戻る方が先だったんです。
編曲承諾書に
フルートオーボエクラリネットの編成を
フルートソプラノサックスクラリネットも可、とあって、
ソプラノサックスから先にサックスに戻ってきました。

で、「来年度(現在今年度)のアンサンブルコンテストは
じゃあアルトで出るが、って話になって。
「真面目に」アルトサックスをやり直す決意をしました。
ぷにさんと迷走期間から親しくしてくださっていた、
売れっ子地元ソリストのプロの方がいるんですが、
ずっと憧れていて
レッスンプロとしても売れっ子で。

今習うならこの人に習いたい!

ソプラノの時、いきなりソプラノからレッスンお世話になったところから、
今度は王道のアルト、
やはり同じ先生にお世話になります。
1回目のレッスンで、
くわえて息入れて適当に音切ってりゃどうにかなってた
過去の自分が崩壊していくのが自分でわかりました。

あ、楽器ですが、
最初はヤマハ62の現行型の中古を買いました。
その頃は62って楽器にすごく憧れていたんです。
先生もソプラノが62だった時代があって、
試奏したらいろんな意味でちょうどいい感じだったので。
ゆるすぎない、きつすぎない、ヤマハの魅力や長所ぎっしりだなって。
でもですね、
夏に転職したてで、夏は結構ガテン系になる職場で、
体調崩して二週間寝込んだんですね。
そこで生活苦に陥りまして。
悩んだ結果、
生活立て直すまでは
もう少し下のグレードの最低限使える楽器で今年は頑張ってみよう
そう思ったんです。
で、ネットでいろいろ調べた結果行き着いたのが、
クランポンのBC8000シリーズ。
本当は8401が欲しかった。
でも、値上がり前でその時日本中どこ探しても在庫がない…
しょうがないので妥協して8101でレッスンに通い始めました。

8101には、
本当にレッスンを通して
サックスの基礎を教えてもらいました。
レッスンで言われたことを忠実に守らないと
楽器が言うことを聞いてくれない。
そういう意味では、本当にエントリー向けにとてもよく作られたサックスだと思いました。
しかし、
二度目の本番曲のためのレッスンを受けて、
他の二人と合わせていくうちに、
技術的な壁にぶち当たって、すごく悩んだ日々が来ました。
そこに、アンコンの9日前。
ネット上に

「福岡某楽器店にBC8401入荷」
アンコン一週間前だけど…
でも、フルートの友達が車検受けに鳥栖に行って、
その足で玉名である熊本県大会ききにいくんだよな…

試奏するだけ!

自分に言い聞かせて、楽器店に連絡を入れて、
新鳥栖から新幹線で福岡へ。

楽器店に着きました。

販売価格一万円の違いだぞ?
色と彫刻とキーシステムが違うだけ。
吹くだけ吹くだけ。

吹きました。

「いやこれ、一万円の違いじゃねーだろ!」

こうしたいって思うことが自由自在に出来る。
先生から教わったことが軽々と再現できる。
何より音色が最高に好き。
フルートの友達に録音送りました
「別人みたい。買う価値はあると思う」

トドメは店員さんの一言
「すでに一名キャンセル待ちがいらっしゃいます。
この値段でこのクオリティの楽器は当分入荷しないと思います」

気がついたら、
カードリーダーにクレジットカードを通してました…

あああああああああああ
アンコン一週間前に楽器買うとかアホじゃねーの?
来月どうするよ?!
(どうにかなりましたが)

でも、残りの一週間の練習で
本当に人が変わったくらい音も練習も変わって、
流石に今年は無理だろうって思ってたのに

アルトでもアンコン金賞受賞!!!

発表の時変な声が出て
一周回ってシャキッとしました。

現在の愛機、クランポンBC8401。愛してます

そんなわけで、
BC8401、
マジでコスパ最強楽器なので
ちゃんとした楽器店に在庫がある場合、
絶対おすすめなので
初心者だけでなく、アルト持って3-4年くらいの
中級者にも全力でおすすめしたいです!
ヤマハの一番下よりも、楽器の機構や性能は
上回っているし、メーカーの音がちゃんとします。
(音程は個体差が結構あると思うけどおそらく試奏できるほどの数は日本に入ってこない…?
8101の時は二つくらい???な音がありました。
8401はびっくりするくらいそれがないです。)

そんな今のぷにさんがクランポンのサックスの
独特のアルコール度数強めな音に魅了された後
夢になっている楽器があります。

同じクランポンの
SENZOです。

試奏動画やプレイヤーの動画を見て、
他のメーカーのハイエンドもいいことは知っていても
SENZOの音に惚れました…
いつか絶対に買ってやる…
そして、SENZO吹きに見合うアルト吹きに
今からでも成長したい。

ただ、高い。
そして現実的にはSENZOより先に
テナーが必要になるかもなぁと思っています。

しばらくは8401と、ある程度のところまで
アルトを極めようと思っています。
アルト8:クラリネット2くらいかな…
少なくとも夏まではアルト一本です。
(来年度アンコンはクラリネットの可能性あり…)

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