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嫌いな人

好きと嫌い。

一般的には対として用いられるけど、人を対象にした時、その言葉は対になるのか。

私にも嫌いな人はいるが、その大半は相手に対する嫉妬によるものだと思っている。

例えば、昔から集団のリーダー的存在の人が苦手だった。周りがその人に気を遣いすぎているというか、媚びているというか、そういう空気が嫌いだった。私も空気を読むことには慣れていたので、その流れにのっていたが、心と行動は一致していなかった。

空気は嫌いだったとして、なんでその人が嫌いだったのか。

私も勇気があれば、自分も周りを引っ張り、和やかにするリーダーになりたかったからだ。つまり、嫉妬してて、嫌いって認識することで自分を保っていたんだと思う。

私は自分の理想像のような相手を見ると、憧れる時もあるし、嫉妬する時もある。憧れるか嫉妬するかは紙一重なところがあって、どちらの感情を抱くかによって、その人を好きになるか嫌いになるかが決まっている。

常識がなさすぎたり、相手の言うことを否定してばかりの人は、ここには含まないけど、めっちゃ自信持ってる人とかお金持ちの人に若干の嫌悪感を抱いてしまうのって、単なる嫌いではなくて、嫉妬からきてる。

私ももっと自信を持ちたいし、お金も持ちたい。でも理想と現実にギャップがあって、その中で自分の理想像の人が目の前に現れると、悔しくて、目を逸らそうとしてしまう。その結果、嫌いになろうとする。

誰かに対する嫌いっていう感情は、気に食わない部分があるからなんだけど、実はそれだけじゃなくて、痛いところを突かれた際の自己防衛として抱く感情でもあると思う。


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