2022年公開映画「貞子DX」を観た話

急にホラー映画が観たくなったので検索して最初に表示された貞子DXを観ました。
ジャンルはちゃんとホラーなのに中身はホラーじゃありませんでした。

主人公はIQ200って設定で、親指を耳の下に当てながら手のひらを前に倒す動作して集中するシーンがちらほら出てくるんですけど、突然されるからびっくりしました。

正直笑いどころでしかない。

作中でこれなに？って突っ込まれるシーンもあって良くぞ言ってくれたと思いました。
ほんとそれなに？
IQ200っていうかただの不思議ちゃん。コリン星から来ましたって言われた方が納得できた。

頭が良い設定の割に最初から最後まであまりに短絡的な行動が多くて訳がわかりませんでした。
致死率100%な呪いを受けて1日生き延びたからって安心できるの逆に怖い。
最低でも一週間は様子見すべきでは？

お騒がせ役の男性がまぁうるさいしデリカシーないしダサい。
モテない男がモテようとして色々勘違いしてるところとか、自己中なところとか、でも人が悪いわけではないところとか、絶妙にムカつく要素盛り沢山で作中で1番演技力高かった気がします。

途中から出てきた覆面のネット強い人。
10年引きこもりで皮肉屋で持病持ちで、でもちらほら見える顔立ちはイケメンって一定の人が好きなタイプですね。嫌いじゃないです。

10年単位で引きこもってたわりに主人公の勇気を出して！発言であっさり外に出てみたり、直接対面してもスラスラコミュニケーション取れたりとなかなか都合のよろしい方でした。

お騒がせ役の方と正反対ですね。

全体的にわざとらしいセリフ読みが多いし、
人が死んでも恐怖感があまりなかったです。
いくらなんでも目の前で人が呪い殺されたらもう少し恐怖で錯乱しても良いと思う。
冷静ですごいですね。

貞子は結局どう変質してたんでしょうか。7日後に呪い殺される、という初代から24時間後に短縮されて、しかも親しい人の姿で付き纏ってくるに変わった経緯がいまいち明かされなかったのでそこだけ不完全燃焼です。
私が聞いてなかっただけかもしれませんが。

批判的な感想ばかりですが、最後はハッピーエンド？と言えなくもないし、なんじゃそら、と突っ込みたくなるような終わりですがホラー風味のコメディとして観るなら悪くない映画でした。

でも次はちゃんとお風呂に入るのを躊躇するようなホラーが観たいです。