クレヨンしんちゃん新婚旅行ハリケーン~失われたひろし~の感想
おいもです。クレヨンしんちゃんの映画、新婚旅行ハリケーンを見た感想をホットなうちに書き留めておきます。ネタバレ注意です。
①野原家の絆
クレヨンしんちゃんの映画は主に家族愛がテーマなものと春日部防衛隊の友情がテーマなものがありますが、今回はタイトルからも予想できる通り前者でした。
2人の子どもがいても、新婚とは言えなくても、父母としてではなく男と女でありたい時もあるひろしとみさえが微笑ましかったです。
今回は珍しく、しんちゃんではなくみさえが主役といって良いほどメインを張っていました。母は強し、まさにそう言った活躍でしたね。せっかくの旅行に夫と喧嘩、からの失踪、からの命がけの夫救出で、必需品のつまった重たいリュックを背負いひまちゃんを抱えしんちゃんの面倒も見るみさえが逞しすぎて惚れ惚れしました。
ひろしはひろしで家族が大好きなのがひしひしと伝わってきましたし、あんなピンチでも怯むことなく敵に挑んで両親の助けになるしんちゃんは流石です。
②個人的好きポイント
次に私が個人的に好きだなと思ったシーンを3つ紹介します。
1.まずはじめに、クライマックスにてみさえの歌が流れるシーンです。ひろし救出に向かいながらMISIAさんのEverythingをみさえが歌うという場面なのですが、逆境にも負けずひろしへの愛のままに突き進むみさえの姿と一生懸命な歌声に胸を打たれました。(冒頭でひろしが福山雅治さんの曲を歌うシーンも笑いに全振りで最高でした!)
2.次に風間くんが大好きなしんちゃんの描写です。エミューを4匹getした時にかすかべ防衛隊のみんなの名前をつけているのもとても可愛らしかったのですが、物語の最後に「人生をかけて夢中になれるもの」の話になった際にしんちゃんが大好きなものの1つとして風間くんをピンポイントで挙げていたのが萌えました(死語)やっぱり一番の親友は風間くんなんだね~~!
3.最後に、ヒロインのジュンコとみさえが仲良くしているシーンです。過去作品のヒロインと言えば可愛かったりナイスバディだったりでしんちゃんがデレデレする対象なことが多かったわけですが、今回は「魅力的な女性としてのヒロイン」ではなく「不運なオチ要因としてのヒロイン」の側面が強く、しかもみさえと友情が育まれていました。始めは考えが合わない二人が、全て解決して最後に家族写真を撮るシーンではすっかり仲良くなり二人して変顔をし合って笑っているのが新鮮で良かったです。
③アラサー独身視点の悲しき感想
ここから先はネガティブな感想になります。映画としては面白かったのですが、アラサー独身視点からすると胸にぐさぐさ突き刺さる内容でした。物語は一貫して「家族愛」がテーマ。みさえさんって29歳で上の子は5歳で2児の母なんですよね。子どもと夫のために命をかけて頑張るのは、まさに彼女にとって家族こそが「人生をかけて夢中になれるもの」だからなんでしょう。一方みさえとほぼ同世代の自分は、実家で母手作りの夕飯を食べながらぬくぬくとクレしん映画を見ているわけです...。まだ人生をかけて夢中になれるものも見つけられていません。「結婚が全て」とは思っていませんが、生涯のパートナーを見つけて自分の家庭を築き一生懸命に生きているひろしとみさえがとても眩しく羨ましいです...。
昔は「クレヨンしんちゃん面白い!」しか思わなかったのに、大人になると抱く感想も全く違うものになりますね😇
以上、映画新婚旅行ハリケーンの感想でした。しんちゃんの映画は大人になっても変わらず面白いので今後も新作を追っていきたいです。