1日目「就活」(2022/04/02)

 悲劇。ESが全て飛んだ。全て書き終わった渾身の2000文字のESが、全て飛んだ。一瞬で。送信ボタンを押したはずなのに。もう、時間はなかった。こうなると、助けてくれるのは酒だけだ。正論は欲しくない。かといって、慰めも欲しい訳では無い。要するに詰んでいる。詰んでいる時にするべきなのは、全てを忘れることだ。だから、酒だけが味方。良くないって思ってても、縁が切れない友達みたい。あ、テキーラは瓶から直接飲むのが一番美味しいですよ。お試しあれ。

 ……と、急に書き出したが、今日から毎日できれば書き続けたいと思います。急ですが。理由は、まず新学期。今しかない。それから、自己紹介の練習がしたかった、ということ。エッセイって、究極の自己紹介だと思う。日記とはちょっと違って、思ったことにも敏感になる。というか、心の中を通り過ぎる感情に敏感にならないと書けないなぁ、ってね。虫取り網を構えた少年の心で、あれは何、コレは何とか言いながら心のことばを捕まえる必要がある。絶賛リハビリ中です。

 というのも、不安なんです。何も生み出さない気がして、一日を破壊していくのが不安で仕方ない。このまま何も残さず一年が北風のように通り過ぎていく。それが一番恐ろしい。だから、なにか欲しい。なにか欲しい。その先にあるのが、コレです。僕には、コレを作るしかないので。いたずらに夢は広がっても、結局自分にできる事はこれっぽちも変わってない。それが、就職活動の恐ろしいところだよね。

 ちょうど数日前、プロ野球が開幕した。見ていると、野球経験が無いのに、あそこにいられたらなぁ、なんて思ったりする。でも、実際はそんな才能も無いし、そんなことは良くわかっている。就活は、これをさらに悪質にしたものなんだろう、という気がする。みんな何かになれるような気がして、何にもなれないことを再認識して、散っていく。無情。来世はもっと美味しいお酒が飲めるように精進するッピ……実家を次いでいた方が幸せだったんだろうか。少なくとも、進まないと。

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