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謎の膝痛(AKPS)に運動療法で挑む!

こんにちは、鍼灸師の大井研人です!

今月は膝関節編をお送り致します。

皆さん『AKPS』という言葉はご存じでしょうか。『Anterior Knee Pain Syndrome=膝前面痛症候群』のことを言います。(3)

詳しく言うと、『膝蓋骨周辺の疼痛を主訴として来院する若年者に対し、関節鏡を行っても、関節内に特記すべき所見の得られない膝前面痛をAKPSとする』と報告されたりしています。

つまり、摩訶不思議ミステリアスな痛みのことであると一般に考えられています。

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完全に自分の経験での話でしかないですが、多くの方々が大腿四頭筋のほぐしを介入の第1選択としていました。

これから説明していきますが、本当の原因はそこではないので皆さんお察しの通り症状が改善することはほぼなかったと思われます。

しかし、ストレッチを入れることで多少なり改善することができる方向に向かうのではないかと思います。関節痛に対して広い意味で拘縮を改善することが症状の軽減につながりますが、たまたまストレッチをしたら治ったなんて、そんなつまらないことしたくないですよね。。

どんな介入が効果的なのか、今回はいつも通り運動療法に焦点をあてて紹介していきます!!

膝の運動療法と言うと、股関節や足関節の機能改善をして、膝が内側に入らないようにしていくようなものがベーシックになってしまっているのかなと感じています。

今回どんな運動療法で介入するかというと、
中殿筋の筋力アップ??
外転抵抗をかけながらスクワット??

違います。今までとは違った方向から取り入れる運動療法を紹介しますのでお楽しみに!!

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