【第2回】「結果と経過」を大事にする政治
近年、「プロセスエコノミー」という言葉が注目されています。
プロセスエコノミーとはーー。消費者は商品の質だけではなく、その思想やメッセージに共鳴し、商品を買ったり応援することです。
商品の利便性や機能性、デザインなどはもちろん、開発の理由や思い、努力や苦労話など、その背景や経過に共感することで、ますます商品の価値が高まっていきます。
私の体験ですが、かつて読んだ本に、山口絵理子さんの『裸でも生きる 25歳女性起業家の号泣戦記』があります。山口さんは株式会社マザーハウスの代表取締役兼チーフデザイナー。(関係ありませんが、1981年生まれで私と同級生です)
上記の著作は、山口さんがバングラデシュの人と一緒に働きたいと単身現地に乗り込み、ブランド「マザーハウス(MOTHERHOUSE)」を創り上げた自伝エッセイです。涙なしでは語れない激動の日々をまとめた感動のストーリーに、私は一瞬で山口さんとマザーハウスのファンになりました!
現在、マザーハウスはバッグや小物など女性を中心に大人気だそうです。本を通じて、山口さんの苦労やマザーハウスが誕生した歴史を知っているだけに感慨深い思いがあります。
商品が生まれた背景を知った消費者が、ファンになり、新しい価値をつくっていく!今、そういう時代をむかえているんだなと感じます。
では、結果責任といわれる政治の世界ではどうなのか?実績ができるまでの過程、ストーリーにも価値を求めることができるのか?二人の先輩議員の取り組みから考えてみたいと思います。
公明党仙台市議会の小野寺としひろ議員が8年かけて実現した「避難所における障害のある方への配慮の手引き」という冊子があります。
災害時、避難所に来た障がい者や高齢者など、支援を必要とする方々をサポートするために作成されました。(ちなみに、小野寺さん本人は障害の「害」の字を平仮名にしたかったそうですが、行政が使う正式な書類は厚労省の規定で障害と書かざるを得ないそうで…そこだけは残念と言っていました。)
3.11 の震災当時、避難所には様々な状況の方が避難しました。障がいがあり余震の度に大きな声を出してしまう方もいたそうです。結果的に、周囲の理解が得られず、避難所を退去せざるを得ない方もいました。小野寺さんは「支援を必要とする人も、支援をする側もお互いを理解し合える体制をつくるべき」と仙台市に提案します。
当初、市当局は各障がい者団体などが、同様の冊子を個別に作成しているので、仙台市が取り組む案件ではないと反対。しかし、高齢者や障がい者など、災害弱者になりうる方々を行政が責任を持って守るべきではないか、と粘り強く訴え続けた結果、ついに冊子が完成したのです。
同じく、公明党仙台市議会の佐々木まゆみ議員は、3歳児健診時に「目の屈折検査」導入を実現しました。
弱視の子どもは50人に1人とされ、目の機能が発達する6歳頃までの早期発見・治療が欠かせません。特に、3歳児健診の際、専用機器を用いて屈折異常などを調べる「屈折検査」が有効で、対応が遅くなれば弱視となり、一生涯、視力は不良となるといわれています。
ある方から〝佐々木まゆみさんなら悩みを聞き動いてくれるかもしれない〟と、声が寄せられたことがきっかけで動き出します。「いつも何でも話を聞いてくれる」「どんな小さな課題でも真剣に動いてくれる」、佐々木まゆみ議員の政治姿勢が浸透する中で、屈折検査導入のきっかけとなる「声」に結びついたわけです。
二人の議員に共通することがあります。日々、大切にしている政治姿勢、小野寺議員なら「弱い立場の人を守りたい」、佐々木議員なら「小さな悩み・課題を絶対に見逃さない」、その一貫した取り組みの中で、様々な過程を経て、一つ一つの実績が生まれています。
私は公明党職員として仕事をしてきましたが、結果だけでなく、経過も大事にする公明議員の姿を何度も見てきました。どんな思いで政治に取り組んでいるのか?結果も経過も大事にする政治、これこそ公明党議員の魅力だと確信しています。
小野寺としひろ議員、佐々木まゆみ議員、二人が作り上げてきた数々の実績はもちろん、貫いてきた政治姿勢、大切にしてきた〝ストーリー〟を多くの方に知って頂ければと思います。
私も〝県民・市民の皆さんと一緒に新たなストーリーをつくりあげたい〟との決意で活動していきます!
今後、結果を追求しながら、〝プロセスエコノミー〟も含めて皆さんに紹介できるよう、そして、皆さんに共感して頂けるよう、小野寺としひろ議員、佐々木まゆみ議員、二人の信頼する仙台市議と連携しながら全力で働いてまいります!
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