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[ゲーム感想]ゴーストリコン フューチャーソルジャー

ゴーストリコン フューチャーソルジャー
PS3
入手価格 297円
プレイ時間約 11時間45分

"遠くない未来、この戦いは現実となる"

軍の中でも特殊作戦に従事する部隊”ゴースト”の一員となり、与えられた任務を仲間とこなすTPSゲーム。任務については、要人の救出や、敵の基地に忍び込んで情報を得る、敵の殲滅等多岐にわたり、近未来の兵器であるドローンや光学迷彩を駆使してミッションクリアを目指す。

・前作からの違い

PS3ではアドバンスドウォーファイター2(AW2)以来5年ぶりのゴーストリコン。続編ではないので比較に意味はないが、AW2から味方指示の要素をばっつり切り捨て、純なTPSとして絞り込まれた。指示しなくても勝手に協力。こういうので良いんだよ。
中軸となるギミックとして仲間との連携があげられる。この要素自体は前作からあったが、味方への移動や攻撃の指示を与えるシステムから、敵を指示すれば、味方が勝手に動いてスナイプするシステム(シンクショット)になった。
敵を直接狙って、又はドローンを飛ばして最大3名までをポイント(タグ貼り)し、自分の攻撃(又は指示)で一斉に撃ち抜くギミックとなっている。
仲間近くの敵を倒すと気づかれてしまうのだが、このシステムで同時に敵を倒すことにより、発見されるリスクを抑えることが出来る。

・UBIの本気

新たに取り入れられたシンクショットの完成度が高い。いきなりここまでこれるものだろうか。
ステルス装備でスニーキングが中心ではあるが、ベースのシューティング部分も素晴らしい出来。カバーポイントへのダッシュ、そこからの覗撃、オートエイムでテンポの良い敵さばき、ストレスなく一連の流れで操れる。
また、スナイパーライフルでの撃ち抜き感、逃げれる手榴弾、気を張れば避けれるRPG、音、操作性、その他含めてトップレベル。
基本の部分、新しい要素ともすべてが高いレベルで、総合的にめちゃくちゃおもろいゲームになっている。
コールオブデューティやバトルフィールドを超える完成度だと感じた。

・気になった点

基本的にはなし。
一発即死も多く、その点はリアル志向と思えば気にはならないが、何発か撃たれている時、どこから撃たれているのか分かりにくくてリカバリー効きにくい。
基本的には与えられたミッションをこなすだけなので、ストーリーらしいものはなく、少なくとも登場人物の感情を描くような演出はあまりなかった。その点も気になる人には気になる点。
ドローンと切替の手榴弾系が使いにくい。ほとんど使う機会がなかった。

・君たちはどう攻めるか

前述のシンクショットを駆使して臨むステージが多い。いかに気付かれずに敵を減らしてゆけるか、のじっくり詰める楽しさと、いざ敵に発見されてからは、味方と共闘しての激しい銃撃シーン。二つの違った攻め方を、高いレベルで楽しめるソフト。
個人的には惹かれる要素ではなかったが、銃のカスタマイズが豊富で、好きな人はたまらない。お勧めを選ぶだけも出来てイージーさも備えている。
銃撃時の敵の焦ったような挙動、カバーアクションしながらの攻め、スニーキング時の気を抜いた動き、銃撃が始まり逃げ惑う住人。描き込まれたキャラクターの動きと、暑さ、寒さまで伝えるグラフィックが、世界観の演出に一役も二役も買っている。
銃撃戦になりそうなところでは、遮蔽物が仕組んであり、計算された面白さが仕込まれている。
暗いシーンで使えるナイトビジョンはもちろん、鉄などを表示するマグネティック等、視界が悪い中戦う演出。
前作でもあったヘリに乗っての銃撃も、不満がしっかり改善されて爽快感に全振りされていた。

グラフィック・操作性・演出等、一歩抜きんでたといって良い完成度。このソフト自体でも十分だが、PS5リマスターもいける一作。

その他
・味方が発する洒落の効いた軽口(愚痴)
・敵の武器を拾った時に、たまに動きが固まったような気がした
・カバーアクションで、思ってない方向に張り付く、又は角度によっては張り付いてくれない
・トラックのタイヤを撃つと空気が抜ける等、細かな演出
・ムービーからのシームレスな操作への移行
・狙われているときに振動&画角変更で伝える臨場感あふれる演出

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