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[ゲーム感想]アサシンクリード リベレーション

アサシンクリード リベレーション
PS3
入手価格 297円
プレイ時間約 25時間でストーリーモードクリア

"受け継がれる暗殺者の信条 エツィオ最後の戦いが今始まる!"

前作で教団の巨大な敵を倒し、マスターアサシンとなったエツィオ・アウディトーレ。彼はアサシン教団のことを深く知ろうと、伝説のアサシン”アルタイル”が残した書庫を探し求める事となった。書庫を開けるための5つの鍵を探し求めてコンスタンティノープルに向かうことに

・前作からの違い

Ⅱでお金、ブラザーフッドで弟子、といったような、一見してゲーム性に影響を及ぼすような新しい追加要素はない。しいて言うならば、メインとサブに分けられて、ボタン一つで出せるようになった武器。前作まではショートカットはあったものの切替が必要だったが、今作はボタン一発で剣と飛び道具(爆弾)を分ける事が出来た。
前作から全ての面で順当進化しており、削除された要素はほとんどない。

細かなところでは、フックブレードを装着して、より遠く、より高くに飛べるようになった。
さらにワイヤーロープにつり下がって素早い移動ができる。今で言うジップライン。

ある条件で、自分たちのアジトを敵が攻めてくるイベントが始まるが、味方を配置して指示出して、攻めてくる敵から守るタワーディフェンスゲームになっている。とりあえず各作になんか新しい要素を入れるノルマがあるのかも。って思うぐらい唐突かつ浮いている。

爆弾制作が加わった。これまでも煙玉はあったが、今作では材料を集めて街中にある爆弾製造スペースにて、好みの爆弾を制作することが出来るようになった。

ステージは巨大都市ローマだった前作が、コンスタンティノープルに移り、街の雰囲気や行き交う人々の服装、ムービー時にみられる人物の人相に違いがみられる。

・円熟の極みをみせる完成度

グラフィックがワンランク上がった。特にアクション途中で差し込まれるムービーの仕上がりは、前作からさらにレベルアップを果たしている。ムービーを絡めたアクション演出は、少しアンチャーテッドに寄せたか影響された気がする。

面白いと思ったのは、アジト攻防戦と爆弾制作の要素。両方やりたければ出来るが、アジト攻防戦は伝令に金を払う等、警戒度を下げておけば避けることが出来るし、爆弾制作は使わない、または完成品が販売されていて、やりたい人はどうぞな創りになっている。
両方とも個人的にはめんどくさいだけで不要。制作側でも良し悪し分かれる意見だったんだろうか。
ともかくこの二つを強制されない創りは良かった。

操作性は良くも悪くもなってない。簡単にかっこよく、自由に街を飛び回るパルクールアクション。シビアな操作が苦手な所も含めてアサクリ。
前作から順当進化しているので、魅力も不満もほぼ前作ままにあてはまる。

今作のエツィオ(主人公)は、初作(無印)アサシンクリードの主人公、アルタイルが隠したカギを探すシナリオのため、アルタイルパートがある。初作から続けてやっているので嬉しい部分だが、初見では誰かも分からず、分かりにくさが増している。
やるならば最低でもエツィオコレクションを順番に。出来れば無印からのプレイがお勧め。少なくともリベレーション単作で全てを理解し楽しみつくせる創りにはなっていない。

・気になった点

敵アジトを開放する時は、まず敵の大将を排除する必要があるのだが、この大将が戦闘が始まるとすぐに逃げてしまい、時間経過しないと戻ってこない点でテンポが悪い。最後まで追いかけさせてくれたら鬼ごっこを楽しめたのに、ある程度時間がたつと急に消えてしまうようだ。
ただし、敵に見つからないように近づき一撃必殺で仕留める楽しさもあるので、この点については痛しかゆしといったところ。

タワーディフェンスを絶対にやりたくないので、警戒度を常に下げておきたいのに、拠点の占領や、店の買い取りなどゲームを進めるうえでシステム的に上がるようになって防げない。下げるための行動(伝令に賄賂・役人の殺害)もタイミング次第。この警戒度を下げる作業がテンポを悪くしている。

前作で取り入れられた人材派遣業務(弟子を遠国(街)のミッションへ送る)はほんとにいらない。この作業を楽しいと思う人いる?ただめんどくさい。

・さらばエツィオ。また次もデズモンド

アサシンクリード1作目(無印)以来、だっらだらひっぱるだけの現代編はまだひっぱる。
前作では最後に秘宝を手にしたとたんに、ぶわっと光って、体がいう事を効かなくなって、俺達付き合っちゃう?な仲までいったルーシーをぶっ殺して、アニムスやりすぎで廃人になったっぽいデズモンド部門。今作では展開がなく、やはり現代編に存在意義を感じない。

無印では触れられなかったその後のアルタイル。そしてアルタイルの選んだ道に交錯するエツィオの人生。しっかり終わらせてくれた事にただただ感謝。
これで現代編にピリオドを打ってくれれば、最高のアサクリにもなれた。

軸をぶらさず丁寧に、でも新しい事にチャレンジしつつ、コンスタントにシリーズアップされているのは、このアサクリシリーズか、龍が如くシリーズぐらいだと思う。
今後の作品でも言い続けるのだろうが、ビジュアル、動き、世界観も合わせて、ゲーム界を代表するキャラクターであり、一大シリーズで間違いない。この時代になじみがないせいか、日本では過小評価されていると感じる。

今ならばⅡ、BF、今作が納められたエツィオコレクション(PS4)がおすすめ。

その他
・お年を召したエツィオがしぶい
・後からWIKIみて気が付いたけど、デズモンドに冒頭からからんできた兄ちゃんは被験者16号らしい。もう忘れてた
・スリがいなくなり、追いかけっこを楽しめなくなった
・群衆からのうざい非難声が復活
・暗殺するだけではない、突然殺し屋から狙われるスリル!
・絵画購入がなくなり、アジトに飾るコレクション要素がなくなった

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