卒論書き終えたんだが

卒論を無事に書き終えました。
何事もなく通ることを祈るばかりです。

さて、自分で考えた配列を用いて卒論を書いてみて(+α 今まで使用してきて)、少し使いづらいなーと思ったことがあります。

旧配列

1つは
・から
・かならず
・という
・様々な
などが打ちにくいこと。

この4つの単語は私の配列だと同手連続になります。
私は今まで「我々は同手連続のコストを高く見積もりすぎている!!」派閥だったのですが、理論よりも経験則的に左右交互打鍵の大切さを実感しました。

2つ目は 「~られる」 が打ちにくいことです。

配列を作った当初予想していたより 薬指→小指 のアルペジオが打ちにくくて大変でした。
「ら」単体なら何とかなるんですが、rareruで
薬指→小指→薬指
となると少しつっかえる感覚があります。完全に母子分離をしない場合の弊害ですね。

とはいえ発見もあって、小指→薬指 のアルペジオはスムーズに打てること、打ちやすさ的には アルペジオ < 左右交互打鍵 であることなどを学習しました。アルペジオの上澄みの性能を左右交互打鍵ではすべての場合で実現できるという肌感。

なので新しい配列を作りました。

方向性としては「母音1つを切り離すことで人差し指を有効活用しつつ、嫌な片手連打を避ける」ことを目指しました。

頻度マップ

以下説明


左右交互打鍵とアルペジオ打鍵について

アルペジオ打鍵は同手連続なので、左右交互打鍵とは対をなす概念です。
じゃあアルペジオ打鍵は打ちにくいのかというとそんなことはありません。大事なのは「片手連打の中にも打ちやすいのと打ちにくいのがある」という事実です。今回の配列では打ちにくい片手連打を意図的に排除しています。

経験則的に、指の強さを
人差し指 > 中指 > 小指 > 薬指
として 弱い指→強い指 の片手連打は打ちにくいです。


切り離す母音について

i ではなく a や o を切り離すと
・a → かならず、または、あなた、様々な
・o → ことを、ものの、こころ
などの単語が多いので
・○a○a○a
・○o○o○o
という感じで子音を挟んで母音を連打することになります。

母音を1つだけ担当している方の手に子音を多く担当させざるを得ないことを考慮すると、1つ切り離したのが上のような一文字飛ばし連打が多い母音だと、片手の連続打鍵が必然的に増えてしまいます。

分離する母音ですが、e は英語最頻出で英語入力の際に片手連打が増えるので避けるとして、aoiu の中では i, u が一文字飛ばしで連続しにくいです。また母音の組み合わせの中で ue ペアが一番つながりにくいことなどを考慮して、i を切り離します。
また i は他の母音と繋がりやすい(ない、している、おいしい、etc)という観点からも、左右交互打鍵を増やす意味で正当化できます。


a,o,i,n,u,t,e などの頻度の高いキーが人差し指以外に配置されている理由

人差し指で頻度の高いキーを打つ  ロールオーバー打ちの機会が多い
という哲学を信仰しているからです。
トレードオフなのでロールオーバーを優先しました。


同指連続について

日本語入力における同指連続は Qwerty比 32.8% で、前の前の配列の 34.6% を更新できました。


以上!

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