新社会人のみなさんに捧げる敷居の低い靴磨き術
敷居の低い靴磨きのお話です
もうすぐ新社会人デビューというみなさん、もうすでにスーツやらカバンやら色々準備されているかと思います。ビジネスシューズなんかもそうですよね。今回は革靴を用意されている方向けのお話です。
おろしたての革靴を履いて初めてのお仕事っ! テンションも上がっちゃいますよね。でも1ヶ月もすれば革靴も光沢が薄れ、どうしたって汚れも出てきてしまうワケで。さて、どう手入れすればいいんだろうか…。
そんな人向けの靴磨きのお話を唐突にしてみようかと思います。ちなみに私の靴磨きは手抜きが多いです笑。ただ楽している分、敷居はだいぶ低いんじゃないかと思います。ひとつの方法論として参考にしてみてください。
せっかく買った靴を長く履けるように、少しでもお役に立てれば幸いです。
馬毛ブラシは基本のキ!
まずは馬毛ブラシで全体をシャカシャカしてホコリを落とします。これめっちゃ便利なので是非買ってください。
玄関のすぐ手が伸ばせるところに置いておいて、帰宅したら毎日ブラッシングしてあげると塩梅良いです。1日履いただけでも結構ホコリがつきますからね。
汚れ落とし剤でスッキリ
わたしくしはくたびれた古いタオルハンカチを靴磨き用に使っています。古靴下も使えます。そういった布に写真の汚れ落とし剤をちょぴっとつけて、靴の表面を撫で回していきます。汚れを浮かせて、汚れを取っていく感じです。なのであまりゴシゴシしない方がいいと思います。
浮き出た汚れは布で乾拭きして拭き取りましょう。私は用途別に古タオルハンカチを何枚か出しておいて、セクションごとに切り替えて使っています。洗濯すれば何回も使えるので経済的!
ちなみに汚れ落とし剤は『ステインリムーバー』という商品がめっちゃ有名です。シューケアコーナーには大体置いてあります。
汚れ落としは前に残っている古いクリームを取る役割も果たしてくれます。すっぴんにする感じです。
防水加工で急な雨の日にも対応
コロニルというメーカーの『ウォーターストップ』という防水スプレー剤を、すっぴんの靴にプシャーしていきます。多分ファンデーションみたいな感じです。
防水加工しておくことで、急な雨とかでも革へのダメージを減らすことができます。色々な防水のやり方がありますが、すっぴん後にこのスプレーが革に優しい気がするのでおすすめなんじゃないかと。
全体にムラなくスプレーしたら10数分放置です。しばらくすると染み込んでいきます。
革靴はローテーション制が吉
他にも磨きたい靴が何足もあれば、その間に次の靴にも同じ作業をしていきます。
いきなり何足も革靴を買い揃えるのは大変だと思いますが、3足くらいでローテーションすると当然ですが長持ちします。
1日履いたら靴もダメージ受けますからね。1足を履き続けたら割とあっさり中も外もボロボロになっていくと思います。頑張って少しずつ買い足していくことをおすすめします。
自分はビジネス用に3足ローテーションを組んでいます。なのでこの茶色の後は黒いのも同じ作業を施します。
こちらはプライベート用。同じようにすっぴんにします。そのあとの工程はビジネスシューズとちょっと変えています。防水加工はしていません。とりあえず後で説明しますので、こちらも一旦放置。
靴クリーム塗って豚毛ブラシでなじませる
豚毛ブラシの出番です。こいつもマストです。馬毛もそうですが、そこまで値が張るものでもないので是非おひとつご用意を!
靴クリームを塗ります。保湿するイメージです。指で直接塗ってもOKです。わたくしは写真のちっこいペネトレイトブラシってのを使っています。これも安いですのでご安心を。
靴クリームも色々種類があります。薄くなった靴色を補色する用途も兼ねた絵の具みたいな雰囲気の靴クリームがありますが、わたくしは写真の無色の靴クリームを愛用しています。
これなら無色だけにどの革靴にも使えます。ただ補色効果は当然ですが無いです。
ペネトレイトブラシでクリームをツンツンして毛にクリームを付けます。沢山塗りたくってやりたくなる気持ちが芽生えるかもしれませんが、ちょぴっとで大丈夫です。クリームはよく伸びますし、いっぱいつけても無駄です。どうせあとで拭き取りますから。
ガチ勢は靴紐を取っ払って手入れすると思います。冒頭でも申し上げたようにわたくしは手抜き派なので細かいところは気にしません笑。
ペネトレイトブラシでちょぴっとクリームを取って、靴にシャカシャカ塗り拡げていきます。塗り残しないようにまんべんなく頼んます。
シューキーパー入れておくと持ちやすいですし、日々のメンテナンスに最適です。靴の型崩れ防止に最高です。値段はピンキリなのでお財布と折り合いのつくモノを買ってみてください。基本履いてない間はずっと入れておくといいです。ていうか絶対入れた方がいいです。
塗った靴を豚毛ブラシでシャカシャカしてクリームを靴になじませます。シャカシャカ…シャカシャカ…。高速でこするとそれっぽくて格好いいです。
仕上げに布で磨き上げる
最後に、汚れ落としで使ったものとは別の布で靴全体を拭き上げます。磨く感じで拭くといいです。めっちゃツヤが出てきます。
これで完了です。仕上げに布で磨くことによって余分なクリームも取れてツヤも出せます。マスト作業と覚えておいてください。
そんな感じで他の2足もクリーム塗ってシャカシャカして、布で磨き上げます。楽しい作業です。靴にお疲れさん!と労いの言葉をかけてあげてくださいな。
さっきのプライベート用の靴の手入れの続きです。汚れ落としした後、このスプレーを全体に吹きかけます。栄養を与えてツヤも出せるスプレーです。
なんでこの靴だけこの作業なのかというと、公式のホームページの手入れ方法がこれだったからです笑。ちなみにビルケンシュトックというメーカーのボストンという靴です。
スプレーしたあとは同じように豚毛ブラシでシャカシャカして剤をなじませます。
で、おなじく布で磨いて仕上げ。これで完了!
私の靴磨きの考え方
以上です。よーいどん!で1時間もかかっていないと思います。慣れてしまえばこんなもんです。1ヶ月に1回はこんな感じの手入れをしてあげればいいのではないでしょうか。
靴磨きも色々なやり方がありますし、こだわり方も人それぞれ。わたしのは本当最低限みたいな手入れだと自覚しています。ただその分面倒くささが薄れて敷居が低く、月イチのルーティーンに問題なく落とし込めています。
ネットで『靴磨き』と調べればそれこそ無数のページがヒットするかと思います。身内に手入れが行き届いている感じの革靴履いている方がいたら、その方に聞いてみるのがもしかしたら一番かもしれません。
今回の靴磨きのまとめ
さて、ざっくりまとめます。
汚れを落とす
防水加工(やるやらないは人それぞれ)
クリームで保湿
ブラシで馴染ませる
布で磨いて仕上げ
こんな感じです。保湿のあとにワックスつけて磨いてさらにピッカピカにするやり方もあります。が、わたしはやらない派なので紹介しません。
靴磨きに必要なものもまとめておきます。
馬毛ブラシ(ホコリ落とし・日々のケア)
豚毛ブラシ(クリームなじませ用)
ペネトレイトブラシ(クリームを便利に塗り込む用)
汚れ落とし剤
靴クリーム(保湿用)
防水スプレー
布(汚れ落とし・仕上げ用途)
全部そろえても多分1万円でお釣りが来ます。靴自体も靴磨きも沼要素沢山ありますのでほどほどにどうぞ。
使いもしなさそうなものはお金がもったいないですから買わないほうがいいです。必要に応じて必要なものを揃えていくのがお財布にもよろしいかと思いますよ。
新社会人のみなさん、革靴は定期的にメンテナンスすれば長持ちします。大事にケアして履いていくと良い味も出てきてとてもかっこいい靴に育っていくと思います。
というワケで是非靴磨きの準備もお忘れなく!
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