見出し画像

サワー種の色々な呼ばれ方を勝手に定義してみた

現在僕はパンにフォーカスをしていて毎日パンを食べて生活しているので、しばらくパンについて色々書いていこうと思います。
パンといっても国や地域によって様々な作られ方をしていてとても複雑なのですが、今僕が作っているSourdough(サワドー、サワー種とも呼ばれる)と呼ばれるパンについて皆さんに知ってもらえれば嬉しいです。

そもそもサワー種とは?
市販されているイースト菌が販売される前に、用いられていたパンを発酵させる方法です。
パンを発酵させる種の一種になります。

このサワー種は人によって、場所によって様々な呼ばれ方をするので、勝手に自分なりに定義してみました。
サッと作ったのでアップデートされる可能性が大いにあることをご理解いただき、さらに「こうじゃない?」などのご意見も頂けるととても嬉しいです。


では、なぜ色々な名前があるのか?
これは日本語ではよくあることかもしれませんが、様々な言語が入り混じっているからだと考えます。(フランス語、英語、日本語)

【定義】
サワー種:小麦粉、ライ麦粉などの粉を使用してドウを発酵させるもの。starter、levain、ルヴァン種を含む。
ルヴァン種(フランス語由来):サワー種と同じ。
starter(英語由来):サワー種と同じ。
levain(ルヴァン種が英語読みになったもの):サワー種が発酵して、ドウに混ぜられる状態になったもの。
sourdough:サワー種と同じ。サワー種で作ったパンも含まれる。
sourdough bread:sourdough、サワー種で作ったパン。
天然酵母:顆粒状になっていない酵母。
自家製酵母:ベーカーの手によって起こされた酵母。
ハード系:切るときに形が崩れず、クラストの破片が飛び散るパン。


最後に、どんなパンなのかを紹介して終わろうと思います。
特徴としては
①酸味がある
②日持ちがする
③複雑な味わいがする

まず①の説明から、酸味がある理由はサワー種に乳酸菌が含まれているので、この乳酸菌が酸を作り出すので酸味が生まれます。
次に②は、この乳酸菌が作り出した酸が生地のpHを下げるので菌やカビが発生しにくくなるからです。
③は、乳酸菌やイーストによって生み出されるアロマが加わるからです。
美味しくて日持ちがするなんて素晴らしいですよね笑

でも当然デメリットもあります。
①日々のメンテナンスが必要
②製造に時間がかかる

①はイーストや乳酸菌は生き物ですので、当然お腹が空きます。なので毎日ご飯をあげなくてななりません。そして彼らは気まぐれなので、温度にうるさいし食事の時間が狂うとちゃんと働いてくれません。
②理由は、市販のイースト菌よりも発酵に時間がかかります。市販のイースト菌はメーカーが発酵力の強い菌を選んで作っているので発酵が速いです。ですが、サワー種の場合は空気中や厨房機器に付着している菌を育てるため、スピードは遅くなります。

食べ手がメリットを享受し、作り手がデメリットを享受する構造となっているため、作っているパン屋さんがあまり多くないのだと思います笑
もしお近くのパン屋さんがサワー種のパンを作っていたなら、ぜひ購入して美味しいパンを楽しみながらパン屋さんを応援して頂ければと思います!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?