見出し画像

【デイケアのお風呂場から】自己紹介②医療の無力感から逃げた私

自己紹介①からの続きです。

最近自覚した、
「医療職としての無力感からの逃げ」とは。


私が理学療法士になったのは、
「高齢者が元気になるお手伝いがしたかった」から。


「良くなって終わる」病棟勤務を経て、
念願の訪問リハビリで勤務した。

生活の場である訪問リハビリでは、
お元気〜弱るまで
数年かけて関わることができる。

でも、楽しく充実してるのに
うっすら感じたモヤモヤした気持ち。


それがゆえに訪問リハビリをやめたわけではなかったけれど、

お風呂場の介護職になってからずっと「何かから逃げてる」感があった。

その正体が、やっとわかった。


ヒトは必ず
弱るし衰える。



老衰と死を
医療で取り除くことは
できない。



このシンプルで当たり前のことが、
今も書きながら指が震えるし、
泣きそうになる。

ほんとうに、
そうなのよ。

リハビリを続けても
いつか歩けなくなるし、
いつか動けなくなる。


そんな当然の自然なことが、
私は直視できずに
向き合うことができなかった。

理学療法士としてできることはあったのかもしれない。
でも私にはわからなかった。

リハビリは、
熱が出たら中止。
具合が悪くなれば終了。


老衰で食欲も落ちて
座っているのがやっとな人に、
リハビリでできることはなかった。


元気がなくちゃ、
できないのがリハビリ。

そこまでしか認識できず、
今の今まで過ごしてきました。

これが私の、
「医療職としての無力感からの逃げ」です。

ならば、
座ることすらやっとな人に
お風呂場の介護職だからできることはあったのか?

ある。あるの。

それが私のお風呂場が楽しい理由の一つです。

そんなわけで、
今の私はお風呂場メインの介護職です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?