今頃、フルートを奏でていたかもしれない

中学生の時は野球部だったが、もしかしたら他の部活をやっていたかもしれない。
それは野球、つまりスポーツからかけ離れ文化系、芸術系の部活に入っていたら今と違う人生を歩んでいただろう。

例えば吹奏楽部に入ってフルートを吹いていたとしよう。
このフルートが人生を大きく左右する。
フルートにハマった俺は一年中フルートを吹いている。フルートを吹いているというよりは咥えているが正解だ。今流行りの「鬼滅の刃」の禰豆子みたいな俺が学校にいる。
そして廊下ではフルートを吹きながら左右にステップを踏み歩いている。廊下を走ってはいけない校則はあるがフルートを吹きながら左右にステップを踏んではいけない校則はない。
そして会話もフルートを吹いているのだから音階を使って会話する。相槌は「ド」返事は「シ」笑う時は「ソ」にしたい。

そしてフルートを吹きながら社会人として働く。
フルートを吹きながら仕事をしていると大変なことがある。
それは判子だ。
稟議書などを通す時に判子が必要になる。しかしフルートを吹いたままでは判子が押せない。
「ファ」
フルートから溜息が漏れる。
こういうことが起こりうるからハンコ文化は無くして良いのではないだろうか。

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