オーディオインターフェイスは大事
宅録やらない人でも個人的にはオーディオインターフェイスを買うべきだと思ってる。まぁ無いとダメってほどでは無いけど。20年ぐらい前はPCI接続のサウンドカードが色んな種類が売られていたものだが、今はほとんどがUSBになっている。
なんで持っている方がいいのか?
その辺りを説明していきたい。
まぁ簡単にいうと、宅録って何?ですらない人に対して、パソコンにはこんな素敵なアイテム付けられるよ、というだけの啓蒙活動。宅録の人向け、には書いていない。
入出力の種類が増える!
いいスピーカーをダイレクトに接続できるだけでも大事だし、パソコンに内蔵の入出力よりも音声をデータに変換する機能が優れているので、アナログな音全般がクオリティアップすると考えてほぼ間違いない。
一般的にパソコンに最初からついている音の入出力端子はRCA(赤と白のピンのやつ)より上のものはほとんどない。どっちかってと、ほとんどがミニピンのはず。オーディオインターフェイスをつなぐことで、入出力にTRSが使えるようになる。ノイズ処理もケーブルで可能になるし、ギターやベースのシールドをダイレクトに挿すこともできるようになる。
素敵なスピーカーに繋ぐことを考えると、TRS接続は絶対に視野に入れておきたいのはリスニング中心の人にとっても大事なことのはず。
そして再生音が良くなる!
上に書いた通りアナログ回線周りがかなり本格化するので、いいスピーカーが本気を出すことが可能になる。つまり、トータルで音が良くなることはわかるはず。それ以外にもwindowsのユーザーからすればASIOに対応することも大きなメリットになる。対応機種を買えばだけど。
この規格、再生ソフトとオーディオインターフェイスを(内部的にだが)ダイレクトに接続する。これを使わないとwindowsは必ず音のデータをwindowsのシステムを経由させるのだが、この時二つの問題が発生する。音の変化と遅延。間にフィルター1枚かますことになるので当然なのだが、程度ともあれこうなる。それをASIOでつなぐと、windowsの影響を受けない音の再生ができるので、音の劣化がほぼなく遅延時間も短くなる。
まぁ気にしすぎと言う人もいるかもしれないけど、理屈の上で劣化しないってのは嬉しいものじゃない!
なお、Macの場合はASIOは必要ないので存在すらしていないので気にしなくても大丈夫。最初からソフトウェアがダイレクトにハードウェアをコントロールする仕組みが存在している。
それ以外にもオーディオインターフェイスは最近だと当たり前のように24bit/192KHzの録音・再生に対応しているのでハイレゾオーディオであろうと悩むことなく再生することができる。これは明確に音質に関するメリットと言えるはず。
遅延時間!
既に書いちゃったけど、遅延時間の問題もある。単に再生するだけならそこまで気にならないかもしれないけど、録音とかビデオ会議などでは影響があったりする。
遅延時間と言われてもわかりづらいかもしれないので具体的にいうと
「ボタンを押してから音が鳴るまでの時間が遅れる」ということ。
ほとんどの場合でソフトウェアが音を鳴らす場合は、バッファと呼ばれる領域に一度音のデータをプールの水のように貯めてから、音の再生を行う。なので、再生ボタンを押したり、発声をしたところですぐには音は流れてくれないのだ。そしてバッファの中のデータが足りないと音が途切れる。これは録音も同じなのだ。
これを回避するにはバッファというプールの容量を小さくしてしまえばすぐに水が溜まるので、すぐに音を鳴らすことができる。バッファのサイズはDAWなどを使話無い限りは目にすることはないのだが、小さくしすぎると音が途切れ途切れになったり、再生がストップしたりというトラブルになる。
オーディオインターフェイスのメリットとしては、この調整がそこそこ面倒なバッファサイズを小さくしても安定して動作することにある。結果として、遅延時間が短くもなるし音も途切れにくくなる。だからこそ音のタイミングや録音の快適さを重要視する宅録では「必須」なアイテムになってる。
技術的な部分はさておき
パソコンからダイレクトにミニピンでイヤホンに音を流すよりは、確実にいい音を楽しめると考えると、録音しない人にとってもいいアイテムのはず。
もちろんダイレクトにコンデンサマイクをさせる、とか、ギターのシールドダイレクトにぶち込める、などのわかりやすい宅録メリットが購入動機の大半のはずだ。とはいえ、昔は音質改善のために買う人がほとんどだったことを考えると、元来の目的も忘れずにいたいな、と。
教える立場なのでできる限りはワークショップなどで教えた内容を説明していこうかなと。地方の人やワークショップに事情があって参加できない人たちへのサポートが今後もやっていければと思っています。