生きるって大変
昔と違ってこれからの我々老人になる世代はなかなか辛い。
世代間の嘆きではなく、これから我々のように老年にいずれなる人たち全員が対象だと思ってもらいたい。
自分がガキの頃、60歳と言うのは死ぬ年だった。
美空ひばりも裕次郎も手塚治虫だって今の定年までは生きていない。
映画やテレビの役者さんにしても、40超えたら老け役だった。今だと40代の役者さん、メチャメチャ若く見えるよね。
それなのに、我々は事故や大病でもない限り80を視野に入れて生きなければならない。
困ったことに最近の役者さんたちは60を過ぎても男女共に格好いい人たちが多い。流石に雲の上すぎてロールモデルとして採用できないものの、世の中的に我々は「ただのヨボヨボ」になる事は許されていないようだ。
あと、高度経済成長の時代は年寄りといえばお金を持っていた。人生短くてお金があるので遊び方も派手になる。倫理観もいまほど強くないので2号さんと言う単語もまま日常にあったし、政治や芸能の世界にもそんな人たちはそこそこいた。
対して、これからの老人はお金がそこまではない。なのに先は長い。この状況下で「ヨボヨボではない格好いい年寄り」を目指さないといけないのだ。
若者から尊敬されるのは諦めるとして、なかなか厳しい地平線を生きなければならないのだ。
嘆いてもいられないので対応するしかないし、歴史上の先輩たちだってなんとか足掻いてきたはず。
死ぬまで色々と「生きるって大変だなぁ」と思い続けるのが、人の代というものなのだろう
教える立場なのでできる限りはワークショップなどで教えた内容を説明していこうかなと。地方の人やワークショップに事情があって参加できない人たちへのサポートが今後もやっていければと思っています。