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星崎くんに声をかけるなら

星崎くんへ
星崎くん、普通ってなんだろうね

まず、外見から考えてみようか
背が高い人、低い人、痩せている人、太っている人、声が低い人、高い人
この中で普通な人はなんだろうね
すべてを中間で兼ね備えてる人かな?

なら次は内面
自分の意見を伝えれる人、伝えれない人
周りに合わせられる人、合わせられない人
いつも笑顔な人、無口な人、面白い人、優しい人、
怒りっぽい人、誰かを傷つける人、自分を犠牲にして誰かを守る人、全ての出来事を客観的に見る人
どんな人が普通なのかな

じゃあ、反対に普通じゃないってなんだろうね

教室ってさ、空気の読み合いが近距離で伝わって、その中心が濃くなる感じがする
そこが普通なんだと感じてしまうし、実際、この教室の中じゃそれが普通で正しいんだよ
そこに合わせていれば、傷つかないっていう空気感がある
だけどさ、どうなんだろう
その普通にすべてを共感している人っていいないんじゃないかな


星崎くん、君は普通じゃない人はいない方がいいって思ってる
みんなの邪魔になるから
普通じゃないと正しくないから
普通じゃないことはとても辛いから

どうして、そこに当てはまるのが貴方だけなの?
君は、君だけを特別に悪く見てる
君は、君以外のことを客観的にみることは得意だけど、君自身のことは見えていない

星崎くん、もし、星崎くんみたいな人がいたとしたらね、貴方は彼にいなくなって欲しいと思うのかな


君は君のままでいいんだよ
君に出来ないことも、わからないこともあるかもしれないけど
君にしか出来ないこともきっとある


1つ、お願いがあります
この先、君が大人になった後、今の君と同じようにこの世界に絶望している子どもに、声をかけてあげてください
絶望の中で、それでも生きるを選択した意味を、教えてあげてください


そのために、たくさん本を読むといいかもしれませんね
亀の甲より年の劫ですよ
この世界に絶望するのにはまだ早い
貴方の知らないことがたくさんあるし、貴方にとって特別になるものがきっとあるから


この先、特別な出来事や人に出会っても、貴方が抱える絶望は消えることは無いかもしれない
その虚しさは一生背負うものかもしれない
だけどね、その虚しさ感じるからわかる世界の美しさが、貴方にはわかると思うの
命を終わらせるのはのは、それを知った後でもいいんじゃない?



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