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歌川国芳の展示にて、鬼灯将軍の力強さは儚い、、『ほふづきづくし』

本日太田記念美術館で開催されている『歌川国芳 憂き世を笑いに!ー戯画と世相』を見てきました!

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例のごとく図録も購入。こうなることは分かっていたので金欠女子大学生はせっかく表参道エリアに行ったのにも関わらずランチはせずに500円のアイスラテで体温を下げてさっさと帰ってきました笑

美術館にはさまざまな年代の人がいて、みんな関心持ってきてるんだと思うと私ももっと勉強せねばなあと奮い立ったりもしました!

展示は主に戯画、風刺画が展示されていました。

その中でも印象的だったのが、『ほふづきづくし』

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今回展示してあったのはこの1作品でしたが、本来は何作かのシリーズもののようですね。

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鬼灯とは本来このようなものではありますが、花弁をそれぞれ手足に見立てることや、脈を人の動きに合わせて地面に這わせると一気に動物のような生命力を宿すような!

そもそもこの二つの鬼灯の動きを、壇ノ浦の戦いでの源義経の八艘飛びの伝説をモチーフにしているようです。とは言っても私はその史実を知りませんでしたのでちょっとお勉強。。。

新庄祭りのサイトから勝手に引用させていただきます!っっ

http://shinjo-matsuri.jp/db/1994_04

「国民的悲劇のヒーロー源義経を英雄に仕上げた有名な伝説である。
今からおよそ八百年前、よもや新庄を通り平泉に逃れて命を落とすとはとても想像できなかった義経の全盛時代のことである。義経を総大将とする源氏勢と平氏一門の戦いは、一の谷・屋島の戦いと源氏の連戦連勝に終った。平氏一門が命運を掛けた最後の戦いは壇の浦で行われた。義経は、平氏一門を打ち倒そうと、まっさきに敵船めがけて切りこんだ。
この時、平氏方の最強といわれる武将能登守教経に出会い、組まれては面倒とひらりと体をかわすと隣りの船の飛びうつり、次から次へと八艘も飛びうつった。この身軽さは、牛若丸時代の五条大橋を思い起こすもので、敵方も絶賛した。これが世にいう義経の八艘飛びである。」

義経が敵の攻撃を超人的ジャンプでかわしまくったという伝説ってことですね(小4男子の言い方)、、、!

確かにそういう描写だと見れば飛んでいる義経の鬼灯の足が黄色くなっているのはその軽さを表現しているようでもあります。

人間が水の中に落ちたとしても大打撃を受けていなければ泳いで岸に渡ることはできますが、鬼灯は水の中に落ちた瞬間萎れてまたと同じように咲くことはない儚い印象。だからこそ飛んでいる鬼灯の強さが引き立つし、船に立っている鬼灯サイドが”落ちまい負けまい…”と踏ん張っている生命力も滲み出ていると感じます。

またこれもかわいいこと、、笑


他にも2、3作品気になっている作品があるので引き続き今展示作品について知っていこうかと思います。

図録の紙の質感、色遣いがほんとに拘って拘って作られた感じがします、、。

ほんとに好きな匂い、、。

#歌川国芳 #憂き世を笑いに !ー戯画と世相 #太田記念美術館 #ほふづきづくし #鬼灯 #壇ノ浦の戦い #八艘飛び #新庄祭り

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