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『江戸日本橋』−雑踏と透視図法と城と私(富士山)。−

明日は就活の面接が控えていて、夜はその準備に時間を費やしたいので今のうちに投稿しちゃいます!!正直何も、、対策できていない、、。やばいやばい、、。それよりもまず一時間後に控えているゼミの発表の方がまずい、、。何を指摘されるか、怖い、、。

そんな焦りの中でもやります葛飾北斎『富嶽三十六景』「江戸日本橋」

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めちゃくちゃ江戸の名所。しかしこの絵では日本橋自体の全容は描かれていません。こういうところは北斎らしいところでしょう。日本橋にひしめく江戸の人間。てんやわんやですね。この川は隅田川でしたっけ??はい、学の無さバレバレ。その川に何隻もの荷物を積んだ船が片方の堤防に寄せられています。両端が蔵になっているために閉塞感のある川ですね。その延長でもう一つの橋があり、その奥に大きな城が聳えています。まるでこの城めがけた透視図法を用いたみたいに城に視線が吸い込まれていきますね。中心は奥の橋ではあるのですが。そこから少し左にずれたところに富士山を描いています。はい来た、少しずらす法。なんとも面白い構成だと感じます。


日本橋は現在の東京都中央区日本橋川にかかる橋のことです。ほら、隅田川じゃない笑。よく考えれば全然場所が違いますね、、。江戸時代において日本橋は東海道・中山道・日光街道・奥州街道・甲州街道五街道の起点となっているために交通の要所として日常的に賑わっていた場所です。

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この右の黄色い橋が日本橋でしょうか。よく考えたら、橋とはいえどもそこが起点になるってすごいことですよね。私の予想では絵の奥に写っていたもう一つの橋が左に見える一石橋ではないかと思いますがどうなのでしょうか。

黄色い橋の北にある”北詰”とあるところは魚を売り買いする魚市場があったようです。橋の上でひしめく人たちの中には魚の籠を担いでいる人もいるようですね。反対に南には高札場や晒場があったと言われています。南北のギャップすごい、、笑。

もっと細かい橋の観察をすると、橋の真ん中に装飾されている銅の肉まんみたいなものを擬宝珠(ぎぼし)と言い、他には京橋新橋にしかないシンボルであるようです。

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江戸東京博物館の入ってすぐにある日本橋の模型にあるようです。↓

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京橋擬宝珠はこれっぽい。↓

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新橋擬宝珠がこれっぽいです。でも名前が中野新橋神田川にかかる橋にあるようで、私たちの知っている新橋とはまた違うようです。↓

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橋とその両脇の蔵の延長に見えた城は江戸城のようで、その右に富士山を描くことであまりにも縁起のいいというか江戸の繁栄を象徴しているように見えますね。


日本橋の雑踏は橋は描かれずとも人間の頭の多さでわかるものですね。他にこの日本橋を描いた作品を見ていきます。

歌川広重『東海道五拾三次』「日本橋 朝之景」

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擬宝珠も人々の賑わいも、人が魚の籠を担いでいる様子もしっかり描かれていますね。朝から賑わっていますね。

歌川広重『名所江戸百景』「日本橋雪晴」

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こちらは相当上から俯瞰した絵です。富士山はかなり大きく描かれていますが、江戸城は見逃してしまうほど小さいものです。北詰の魚市場の様子がこれまでの絵よりもしっかり描き込まれています。こう見ると高所恐怖症の人にはきついほど高い位置に橋がかかっているのですね。確か以前やった『深川万年橋』もそうだった、、?


日本橋って東京に住んでいてもなかなか渡りに行こうとなるような気にはならないので今度何かのついでに渡って当時の江戸庶民の気持ちを憑依させてみる遊びでもしてみようかと思います!

今日はここまで!

#葛飾北斎 #北斎 #富嶽三十六景 #江戸日本橋 #日本橋

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