【歴史上、究極の音声配信ベスト2選とは】
【歴史上、究極の音声配信ベスト2選とは】玉音放送を再考する
今回の記事は、8月12日にstand.fmで配信したものを文字起こししてお届けします。音声配信も(一部音声が乱れますが)あえて挿入させていただきました。また、最後に音声配信に加えて補足説明させていただきました。
【歴史上、究極の音声配信ベスト2選とは】
とにかく明るいやまけんがお届けする【人生後半戦のハーフタイム】にようこそ。
今日のお話は、「歴史上、究極の音声配信ベスト2選とは」というお話です。
ここ数年、日本でも音声配信が注目されるようになってきました。そういう私も、ここ半年、今年に入ってからほぼ毎日配信を行っています。
毎日でないのがたまに傷かもしれませんが、なんとか続けています。
私自身以前からポッドキャストというもの、特に海外のものを聞くことはあったのですが、最近まで毎日のように聞く、あるいは自分自身が音声配信を始めるなどとは考えたこともありませんでした。
音声配信(ポッドキャスト)の簡単な歴史
この音声配信ですが、歴史を調べてみると、2000年代に入って、インターネットラジオという流れがアメリカで出てきたことが始まりのようです。その後、この音声の配信をアップルのiPodに、iTunes経由してダウンロードして、移動しながらiPodで楽しむという流れが出てきました。
こういったサービスが始まると、アップルも勝手に自分の製品の名前を使ったサービスが出てくるともう放っておけません。これに対応して2005年6月に音声専用サービスを始めます。そしてこれをポッドキャストと呼びました。
このポッドキャストというものですが、iPodのポットとブロードキャストのキャストつなげた造語です。ブロードキャストというのは放送という意味です。
これに、それまでのラジオ局であるとか、ネットサイトのインターネットラジオが一斉にこれに呼応しました。アップルのサービスを次々と開始していきます。
ここからポッドキャストが成長し始めたということらしいんですね。
このポッドキャストあるいは音声配信ですが、インターネットに大きく三つのメディアがあるとすれば、最初は文字、二つ目としてはイメージや動画。そして三つ目として、音声です。
それまでリアルタイムでの垂れ流しだったラジオですが、これが記録として残り、ネット上の放送局である音声配信メディアから直接URLをたどって何度でも聞けるようになったというものです。
この音声というものですが、他にはない特徴を持っていると言われます。
例えば、聞き流しできる。ながら聞きできるということですね。
お風呂に入っていながらとか、あるいは料理をしながら、地下鉄の中でとか、通勤の途中でとかいろんなことが同時にできて、例えば音楽を聞いているのと同じです。
勉強しながら音楽を聞いてるのもそうでしょうし、勉強しながらポッドキャスト聞いてる人いないでしょうけれども、音楽を聞くのと同じような感覚というのかもしれません。
そして、よく言われるのが、より感情に訴えることができる。感情に染み込んでくるような、そういった特徴があると言われます。
このため配信する個人と深い関係性を作ったり、ロイヤリティが高い、いいリスナーが増えていくという特徴があるといいます。
また、とても行動に結びつきやすいということがあるようで、コンバージョン率が高いとも言われます。
これは特に高額の商品、例えば、有料サロンとかに登録をしてくる方々というのは、音声配信を通じた割合っていうのは非常に高いというのが多くの音声配信をしているブロガーの意見です。
歴史上、究極の音声配信ベスト2選
そしてさてさて、冒頭の歴史上の究極の音声配信ベスト2選です。音声配信の歴史はどうでもいいよと、早く言えよと思っていたかもしれません。
大山賢太郎が選ぶ、歴史上、最も優れた、最も影響力のある、そして記憶に残る音声配信とは何だろうと考えてみました。
この音声配信ですが、ときに声で伝えることで心が震えるとか、感動するとか、感情を呼び起こすことができます。音声だけが引用されて、何度も何度も繰り返しメディアで流れることがあります。
そういったものを今後、歴史上、100年後でも語り継がれるような、そういったような音声配信というのは一体どんなものだろうと考えてみました。
それは、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツでもなく、あるいは日本の総理大臣やアメリカの大統領でもありません。
私が心底感じている二つの歴史上、究極の例音声配信というもの。まず、その第1番目からお伝えします。
その1: キング牧師の「I have a dream!」
それは、キング牧師の「I have a dream!」と言った音声記録です。これは1963年8月23日。25万人のデモ隊がワシントンD.C.にあるリンカーン記念堂まで行進をして、キング牧師がそこで有名な「I have a dream!(私には夢がある)」という演説をしたものです。
このキング牧師のスピーチを聞くために、25万人が集まりましたが、その多くは8時間もバスに揺られ、8月半ばのワシントンの炎天下にやってきて、それを聞こうとしたのです。彼らの多くはアメリカに対して、信じることのためにやってきました。
黒人が集まってきたと思われがちですが、なんとその4分の1、25%は白人だったということです。そしてその後、アメリカに公民権運動が始まり、自由平等という思想が世界中に広まっていきました。それが第1番目。
その2: 昭和天皇の玉音放送
そして第2番目目は、これもちょうど、今、8月に関係することです。1945年8月15日正午の昭和天皇の玉音放送です。
皆さんもお聞きになったことがあると思いますが、非常に聞き取りづらい音声で、非常に難しい言葉を使った放送だったのですが、その中で何度も何度も引用される音声があります。
それは「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び、もって万世のために太平を開かんと欲す」とおっしゃった。
その時まで、日本海軍の暴走を誰も止めることはできなくなっていたわけですが、この直前、1945年8月に二つの原爆投下がありました。その直後の8月15日の正午、玉音放送が流れたわけです。この配信で、第二次世界大戦が終わりました。
そして、新しい世界が新しい時代が始まった。日本人は、堪え難きを堪え、忍び難きを忍んで来ました。そして、世界中が驚くような経済成長しました。
文字は頭で理解します。一方で、音声は感情で受け入れるというのが、特徴のようです。
はい。とにかく明るいやまけんが届けした人生後半戦のハーフタイム。次回の配信もお楽しみに。
音声配信に追加して補足説明
終戦時、日本の人口は7200万人でした。海外居住の日本人は660万人、正式な記録はないようですが、そのうち、500万人が1946末までに帰国(引き揚げ)したということです。
今では終戦記念日の前後に、ほんの一瞬だけ空襲の後の映像と流れるだけですが、これほど多くの生命や人生を変えた音声配信は歴史上稀と言えます。
玉音放送は約5分間の短い音声配信でした。これを聴いたほとんどの人は、その内容を理解できなかった。ただ、戦争が終わったことは分かった。
その最後に、昭和天皇は次のようにお話しされました。
2022年の現在、この玉音放送を実際に聴き、記憶している日本人はほんのわずかでしょう。しかし、この音声を忌み嫌うかどうかに関わらず、多くの日本人の記憶には残っています。
少なからずの歳を重ねてきた今、日本人の意識や文化の底には、これが深くいきづいているのではないかと感じています。
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