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遮熱塗料、表面温度をチェック

最近は屋根の塗替えに遮熱塗料を希望されるお客様がみられるようになりました。遮熱塗料や断熱塗料など機能性塗料の実際はどうなのか?なかなか気になるところです。
室内温度については各お宅の断熱などの条件による部分もかなり多いので、一概に「省エネ!」「室内温度〇℃下がります!」と言えないのがつらいところですが、今回は「遮熱塗料」塗装済みの屋根の表面温度を測ってきました。

遮熱塗料とは

遮熱塗料とはいったいどんな塗料でしょうか?
「光を反射する」塗料です。
光が屋根などにあたり熱に変わり吸収されますが、遮熱塗料は光を熱に変えず反射させる塗料です。
遠い昔に聞いたことのあるエネルギー保存の法則の話ですね。(忘れてますが…)真ん中の部分が飛ばされていますが結果、熱を遮るようにみえることで遮熱とわかりやすく謳っています。


実際の表面温度を測ってみました

撮影日
2021年6月21日(月)晴れ
13:19分頃です。
13時ころの予想気温 26℃
このような条件のもとチェックしてみました。

遮熱塗料塗装面の屋根の表面温度です。
一番高く表示された部分をポイントしました。
上の写真中央あたり明るい黄色で表示されている部分37.1℃
(ちなみに一番低い部分で32.7℃でした。)

スクリーンショット (15)

続いてこの屋根の端部のアルミ製笠木(黒)を見てみましょう。
白色に比べ光の吸収率の高い色なので当然ですが高い温度を示しています。
56.1℃、ちょっと触りたくない温度ですね。(一番低い部分で52.4℃)

スクリーンショット (14)

色の濃さで(明るさ)で温度変化があるならば同じ色ではどうでしょう?
乗っていったトラックの屋根(白)も測ってみました。
40.1℃でした。私の腕の影になってる部分は少し下がっていますね。
今回使用した塗料は、下塗りの錆止めも遮熱効果を持たせ、下塗りから上塗りまですべての塗膜で反射性能を高めているとのこと。この辺りも関係しているのでしょうか。

スクリーンショット (16)

と表面温度での比較を試みてみましたが、いかがでしょうか。
実際、体感できる効果はあるのか?省エネにつながるほどの効果は期待できるのか?など気になる点は多いですが、この辺りは各々の建物の断熱性能などにより大きく差がでます。

効果が感じられた例では、車庫兼作業スペースとして使われている大きなガレージの屋根塗装では作業が快適になったと喜びの声をいただきました。
屋根裏に断熱されていないタイプのガレージだったというのが大きく効果が現れた要因です。ともあれ快適な作業のお手伝いができたものとこちらも嬉しい仕事となりました。

 直接的な省エネ!お得!という視点はもちろん良いのですが、ヒートアイランドや温暖化、そういった問題に貢献できる可能性をもった塗料と言えるでしょう。

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