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サラリーマン大家に向いている人って?

私の過去記事「趣味と副業と大家」でも少し触れましたが、大家には専業大家とサラリーマン大家がいて、両者には考え方や投資方法に大きな違いがあります。

先ずは専業大家。
大家業で生計を立てているので高利回り物件を基本現金で購入します。
何年で投資した金額を回収できるかが物件を選びのポイント。
価格が安い郊外の築古物件からスタートし10年以内で投資金額を回収、そこで貯まったお金を原資として次の高利回り物件を購入。
これを繰り返して物件数を増やしていきます。
高利回りを維持するためには維持費をできるだけ抑えなければならないので、修繕もリフォームも最低限で済ませます。
家賃が下がっても貸せる間は貸し続け、最終的には安価で手放します。
大家業を安定させるために物件数でカバーします。

もう一方はサラリーマン大家。
本業があるので、投資対象は比較的手間がかからない市街地の単身者用区分マンションが主です。
こういう物件は収益用として建てられているので、駅に近い立地が多く家賃や入居率が安定しています。
また部屋がコンパクトな分、修繕やリフォームなどの費用も少なくて済み、賃貸管理を業者に委託することも容易です。
ローンを組むことで生命保険代わりになるという考え方もあります。
現役時代はあくまでも副収入として、定年退職後は年金の不足分をカバーする目的で運用します。


両者の違いを整理した上で、今回はサラリーマン大家にフォーカスし、どんな人がサラリーマン大家に向いているのかを考えてみました。


1.知識欲旺盛な人
さあ大家業を始めようと思い立っても何から手を付ければいいのか分からないことだらけです。「先ずは関連書籍を10冊読みなさい」とよく言われるように、最低限の知識武装は必要です。
十分な市場調査を行った上でターゲット層を決め、その層に響く物件をいかに安く入手するかがその後の成功を握る重要な鍵ですが、そのためには知識や情報を蓄える事前準備が不可欠です。
業者の言うことを鵜呑みにしたり人に頼ってばかりいるようでは成功は程遠いでしょう。
この過程を面倒だと思わずコツコツと努力を重ねていける人、さらにはその過程を楽みながらできる人であれば大丈夫です。


2.人と関わるのが好きでコミュニケーション能力に長けた人
私は自主管理を勧めていますが、全てを自力で行うためにはコミュニケーション能力が無いと上手くいきません。
不動産業者、仲介業者、リフォーム業者、そして入居者と、いずれも人が相手です。
上手く事を運ぶためには自分の考えを伝えて理解してもらい、自分が意図する方向に動いてもらわなければなりませんし、関わった人たちから有益な情報を得られるかどうかもコミュニケーション力次第です。
賃貸管理を業者に委託する場合であっても、担当者と良好な関係を築けなければ上手くいきません。


3.何でも数字で把握したい人
大家業を成功させるためには、この物件を買ったら今後の収支はどうなるかを漠然とした思い込みや期待ではなく、客観的なデータを集めて限りなくブレの少ない試算ができなければなりません。
購入時の初期費用から始まり、家賃収入から支払う修繕積立金や管理費、入居者募集時の広告費、退去時の清掃代や原状回復費、数年ごとに発生する空室期間、設備の交換費用、固定資産税、確定申告後の納税。ローンを組んでいればその返済計画も。
これら全て組み込んだ収支シミュレーションをしないと落ち着かない、安心できないと言う人、結果を検証して軌道修正できる人が向いています。


4.決断力がありフットワークが軽い人
物件購入には大きなお金が動くので、それ相当の覚悟と決断力が必要です。
せっかく見つけたいい物件があっても、いつまでも迷っていては取り逃してしまいます。
また、いい物件は他の人も狙っているので早い者勝ち。
一度決断したら直ぐに行動に移せるフットワークの軽さも重要です。


どうでしたか? 副業のサラリーマン大家と言えども、物件購入さえすれば誰でも手軽に始められて成功できると言うわけではありません。
始めてみようかなと検討されている方、上記4項目をクリアしているか、ぜひチェックしてみてくださいね!


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