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「amazon fliptoon縦読マンガ大賞」に「変な作品」を応募した狙いを解説します。

GW期間中に、Amazon fliptoon縦読みマンガ大賞へ、合計3作品の応募をしました。

応募に当たってどのような事を考えたのか?

将来的に、Amazon Primeで、オリジナル作品として映像化したい。

この1点につきます。

Fliptoonがその事を視野に入れていなかった場合、私の目論見は外れて、どこの賞にも引っ掛からないと思いますが、もしそのような映像作品化の原石を発掘したい…という意図がコンテストに含まれているのであれば、どの作品も明確な映像化イメージをして物語を作成しましたので、どのかの賞に引っ掛かかってくれるのではないか……と思います。

逆に、ウェブトゥーン単体で成立させることだけが主軸であれば、つまりフリップトゥーン上でどこまで読まれるのか?ということだけを求められているの場合は、その事を意図しておりませんので、まず賞に引っ掛かることはないでしょう。


今回投稿した3シリーズは、映像作品化の原作となることを前提に、ストーリーの骨格と面白みを語ることに注力し、絵的な作り込みは、意図的に極力排しています。

リッチな物語としてマンガを作成する事も可能ですが、コストが10倍以上跳ね上がってしまい、映像化の為の良質な原石をたくさん作る…という方向性がブレてしまいます。

今回の応募も、低コスト制作(3DCGや商用OKな素材の活用)を意識した結果、多く方が1作品だけを応募している中で、3作品をコンテストに応募することが可能になりました。

個人的なイメージとしては、紙の横読みマンガは映画館での映画鑑賞に似ていて、スマホの縦読みマンガは、Nextflixを代表するストリーミングドラマの家庭での鑑賞に似ていると考えています。

本質的にはどちらも同じなのですが、よりライトにストーリーコンテンツを楽しむ事を考えると、作り込みはある程度までに抑えて、ストーリー展開を速め、連載速度の向上や展開作品数の増大にリソースを割り振った方が、結果としてよいのではないかと…。

タイムパフォーマンス(タイパ)に厳しい2020年代の人々の生活は、ゆっくりと2時間映画を楽しむ余裕はありません。10分で2時間分のストーリー展開を手軽に体感し、ある程度のカタルシスを得たい…というニーズがあるのではないかと思っています。

通勤・通学、もしくは就寝前のひとときに、ファスト映画ならぬ、ファスト漫画で楽しんでもらう…という狙いです。

3~4年前、物凄く「ファスト映画」が流行った時期がありました。
「ファスト映画」は著作権違反をしたコンテンツですので、淘汰されてしまいましたが、ファスト構造を持ったストーリー作品のニーズは無くなっておらず、結末を語らない…という枠組みで、現在でもNextflix映像作品をファストドラマとして紹介しているチャンネルも存在します。

下記の作品は、著作権違反に抵触しない「オリジナルのファスト映画」を作る…というコンセプトの下、「ファスト漫画」化した作品になります。

▼ヒューパンジー(ファスト漫画)

個人的には、「ラブ、デス&ロボット」のような10分の短編映像作品オムニバスを見たい・・・というよりは、「オリジナルストーリーが展開するファスト映画のオムニバス」の方が、圧倒的に潜在的なマーケットが大きいと思います。

「オリジナルのファスト映画」的なジャンルが浸透すれば、手軽に2時間分のストーリーを10分で楽しめるようになりますので、就寝前のひと時のニーズを、一挙に取れるのではないかと思っています。
ちょうど子供の頃に母親から絵本を読み聞かせてもらっていたようなイメージで、大人になった今、優秀なナレーターによる映画の読み聞かせを聞きたいというマーケットの存在は、ファスト映画の再生数の多さから明らかです。

数百万回再生が、簡単に達成されていた「ファスト映画」のコンテンツ潜在的なニーズを踏まえると、ちょっとした小話(10分の短編映像作品)よりは、視聴満足度がかなり高くなると思います。

ヒットした「オリジナルのファスト映画」は、本格的な2時間映画の原作にもなり得ます。

そのような映像作品化の為の段階的・発展的なストーリーコンテンツ創出の為の生態系がFliptoon内で生まれれば、NetflixにはないAmazon独自の「電子書籍」+「オリジナル映像作品」というマーケットが創出されます。

★目指す所:本格的な2時間映画や連続ドラマ
   ↓↑↓
★オリジナルファスト映画
   ↓↑↓
★オリジナルファスト漫画(Fliptoon)

今回投稿した3シリーズは、それぞれ下記のような映像作品化を想定して作成致しました。

▼性善天使(ファスト漫画)
┗コミカルな連続ドラマの原作として。

▼ヒューパンジー(ファスト漫画)
┗予算規模が潤沢な2時間映画の原作として。


▼換金女2.0(ファスト漫画的なライトな漫画)
┗予算数百万という低コストで作成できる短編映画の原作として。

まずは、数百万の予算で作れる「換金女2.0」から、Fliptoon→映像作品化という流れを作り、上記のような効率的で効果の高いコンテンツ生成エコシステムを生み出す一助になれればと考えています。

映像作品化は、数百億を掛けてても、駄作になる可能性を秘めておりますの
で、徹底的にリスクヘッジを行わなければなりません。
脚本やプロットの段階では面白そうな作品でも、本質的な部分を抑えていないと、完成後のラッシュの段階で、かなりの高確率で駄作と判明することになってしまいます。
Fliptoonでファスト漫画を作りマーケティングを行い、ファスト映画化することで精度を高め、その後、本格的な映像作品化する流れを作れば、垂直統合された、非常に精度の高いストーリーコンテンツレーベルが生まれます。

カテゴリー賞以上の賞を頂けるようであれば、私は、オリジナル作品である…という枠組みで、「ファスト漫画」→「ファスト映画」→「本格的な映画orドラマ」…というパイプラインを作り、Fliptoon並びにAmazonPrimeに大きな利益をもたらす事になると思います。この仕組みは、従来大きな問題であった映像作品の事前マーケティングを可能にし、サムネから流入する新しい形のストーリーコンテンツの構造に即した方法論だからです。

マンガ家的視点で見ると、ヒューマンジーはダウンロード数から見ても、かなり有望な原作になり得るなぁという感触を得ています。多くの人が興味を持っているテーマや題材であることが分かります。この半世紀、猿の惑星があれだけ擦られまくっている事を考えると、もう一段階、倫理的に踏み込んだヒューマンジーの方が、本質的なテーマを含み洗練されたプレミスを有していると言えますので、映像作品化することで大きな利益を生むことになるでしょう。

審査員の皆さま、Amazo関係者の皆さま、3作品の審査の方、よろしくお願い申し上げます。

オーツボ 拝

オーツボの過去の実績

1)会社員時代に800万人に広がるコンテンツを一人で執筆
2)最初に投稿したYouTube動画が1200万回再生(転載含む)
3)遊びで何となく作った3Dマンガが100万人に拡散
4)マンガロイドで博報堂賞受賞(ニコ学)
4)ニコニコ静画青年マンガ1位(エクゾジャケット)
5)海猿・佐藤秀峰 雑誌創刊号で特集記事(エクゾジャケット)
6)先進的な3DCGマンガ制作活動(他に競合なし!独自性高いです)
7)Kindleマンガで上位に入り賞金GET(童貞通貨)
8)YouTubeで月間100万再生チャンネルを運営
10)Webtoonへの参入
11)コルクスタジオ縦スクマンガ賞受賞(マンガ専科賞)
12)ジャンプTOONで担当がすぐに付くも、諸事業により自ら辞退
13)Amazon Fliptoonへ舵を切る
14)Fliptoonで頑張りたい(審査よろしくお願い申し上げます!)


シネマフリッパー https://www.youtube.com/user/PoweredJacket