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初めての写真展「どれぐらい写真を見てますか?」

写真展で写真ってどれぐらい見ますか?


はじめに

個人としては、人生はじめての写真展を開催いたしました。
沢山の人にご来場いただき、人生で最もコミュニケーションをとった3日間になったと思います。

実際のポスター by kazuくん

来場者数を厳密にカウントしたわけではありませんが、おおよそ200人ほど来場していただいたみたいです。

写真展の様子1
写真展の様子2
写真展の様子3

本当に素晴らしい人生経験ができたと思います。共に展示会を開いた仲間と、来場していただいた方には感謝しかありません。

本題

さて、本題に入ります。

写真展を開催する上で、「他の写真展とは差別化を図りたい」という思いが私たちの中にありました。

そこで、写真展の構想する中でできた1つの目標が「来場頂いた全ての方に、新しい発見や価値を提供したい」です。その目標を最大化するために、写真展と同時並行で実施できるイベントを設けました。

  • 審査会「お気に入りの3枚に投票」

  • レタッチ講座

  • Night Meetup

詳細は下記の通りです。

写真展の企画
最も人が集まったyukkeyさんのレタッチ会の様子

この3本のイベントの中で、特に個人的な思い入れが強かった審査会「お気に入りの3枚に投票!」について今回は深掘りさせてもらいます。


審査会「お気に入りの3枚に投票!」

このイベントを実施するに至った経緯から実際に実施してみての考察までをまとめました。

経緯

「写真展」を開催する目的について、皆さんはどんなイメージがあるでしょうか?(ここでの「写真展」の定義は、「アマチュア」が開催する写真展)

私が考える一般的な「写真展の目的」は以下の通りです。

  • 思い出作り

  • 活動報告

  • 新しい人間関係の構築

SNSが普及する前までは、写真展は「他者に自身の活動をアウトプットする場」として最強の場所だったと思います。ただ、現在の状況を考えると、上記の通り「思い出作り」や「活動報告」の観点の方が強くなっていってると感じています。

また、来場者の立場で「写真展」について考えると、「○○さんが写真展をやってるから行く」。つまり、「写真を見に行くのではなく、○○さんに会いに行く」が主な目的になっていると思います。

(全ての人が上の内容に該当するとは思ってません)


ここで、この記事の最初にした問題定義です。


本写真展での私たち展示者側の思いとしては、「せっかく場所を借りて、しっかり印刷して展示するから写真を見てほしい」。

ただ、何もしないと展示者と来場者は以下のような関係になってしまいます。

展示者側:写真を見てほしい
来場者側:○○さんと話す

これを

展示者側:写真を見てほしい
来場者側:○○さんと話す+写真を意識的に見る

という風にしたかったです。

ただ、「写真を見てくれ!」と私たちが叫んでも来場者が「○○さんと話す」ことが目的だと写真は見てくれないでしょう。

なので「写真を意識的に見る」を「写真を無意識に見させる」に変換する必要があると感じました。

そこで、出した案が「どの写真が1番なのかを写真を選ばせる(投票させる)」です。


目的

このイベントの目的は、下記の通りです。

  • 来場者と展示写真の対面時間を増やす

  • どの写真が1番票を獲得するのか?

対面時間が増えれば、展示者の「写真を見てほしい」という思いと合致できます。

また、投票という形式を取るため「どの作品が最も票を集めるのだろうか?」というものが可視化できます。展示者側は「評価される」来場者側「評価する」という体験をできる点が新しいのでは?と思いました。

やり方

今回の写真展の展示作品は「四季+本気の一枚」という構成でした。
その展示写真を見て投票を実施してもらいました。

私が展示した5作品

会場の入り口にA2サイズの下図ポスターを掲載。
このポスターの流れに従って、投票をしてもらいました。

ポスター

投票方法はQRコードを読み込んでもらいスマホから投票です。
共に展示したkenyaくんが投票できるプラットフォームを作成してくれました。

1位から3位まで選んで「投票」で一連の流れは終了です。

スマホの投票画面


投票の結果

投票の企画に参加いただいた人の数は103名でした。

よくテレビ等の企画で実施される「○○について、100人に聞いてみた」ぐらいの人数にご参加いただけました(感謝です)。

結果をお伝えする前に、順位の付け方を記します。

  • 1位(3ポイント)

  • 2位(2ポイント)

  • 3位(1ポイント)

選ばれた順位に応じて、写真に点数を付与して行く形式で順位を出しました。

では結果です。

結果 おおたにの順位は…

私(Ohtani)としては、非常に悲しい結果になってます。
他のお三方は非常に喜ばれていたので良かったです。

私の作品を選んでくれた方々、大好きです💖

結果発表の様子はこちらからご確認できます。
また、個人的な反省点は別途書きます。泣


イベントの結果

「写真を見て欲しい」という思いに対しては、「イベントをやってよかった」という結論に至りました。

私がそうに思った理由を3つ述べます。

私が嬉しかったこと3選

  1. 俯瞰的に見て
    3周ぐらい展示作品を見てから「投票」していただいている人もいました。「選ぶの難しいな〜」と真剣な眼差しで写真、1枚1枚と向き合われてて非常に嬉しかったです。

  2. 来場者からの声
    普段なら30秒で見終わるんだけど、ここまでじっくりと写真を見たのは初かもしれない」と直接言われたのが嬉しかったです。

  3. あのお方が…
    風景写真をやっていれば一度は名前を聞いたことがある「別所隆弘先生」が来場されました。イベントの説明をすると「よし、選ぶか!!!」と1枚1枚にコメントを残されながら、写真を見ていただいたのが印象的でした。私以外のメンバーにとっても、自身の写真にコメントをいただけるのは非常に新しい経験になったと思います。全部含めて嬉しいことでした。

別所先生との記念写真

本イベントを「やる・やらない」では「やる」方が、来場者の目を展示写真に向ける(一人が一秒でも長く)ことができたと実感しております。

この件については、実際に来場された知り合いに撮影等であった際に、「写真展どうだった?」とお話を聞ければ良いなと思っております。


考察と反省点

ここからは、私の考察と反省点です。
考察というよりは反省点強めな内容になってます。

場所の制約

審査会を実施する上で、空間が分かれているのは良くないと思っていました。当初、個人的にやりたかったのは、「俯瞰して全ての写真を見ることができるようにする」です。

できるだけ全ての写真を平等に評価できるように

ただ、写真のサイズ的にも上記のようなレイアウトにすることは難しかったです。結果的に以下のようになりました。

最終的な展示案(by kenya)

ただ、やはりこのような飾り方には影響を受けた写真達がいます。
それは、入り口付近に展示していた写真です。

想像通りの結果になりました。

これは、私は勝手に「M-1効果」と呼んでいます。M-1とは、あのM-1グランプリです。出番が最初であればあるほど、不利になってしまう効果。はじめて、実感しました。。。

展示枚数

展示枚数、よりよく一枚と向き合ってもらうためには、もっと枚数を少なくする必要があるのではないかと考えていました。今回の合計20枚が適切な枚数だったのか…と言われると微妙なラインです。

イベントを通しての反省点

  1. イベントまでの誘導
    もっと、SNSを活用して、このイベントがあることを伝えるべきだった。
    うまく伝わっておらず、何度も説明が必要だった。
    →広告をうまく活用している展示会の例を分析し取り入れる必要がある。

  2. 話しかけづらい
    本イベントの趣旨的に、展示作品を途中までみている人がいたときに話しかけづらかった。

  3. 投票システムの不作動
    Appleの検索エンジン「Safari」より投票していただいた方のデータが記録できていない問題。色々と不安があった。

時間的な問題

本写真展は、GWに初めて話題に上がり5〜9月までの約4ヶ月間という短い期間の中で準備いたしました(みんな、仕事や予定がある中で)。ただ、写真展示のみだとこの期間で問題はないでしょう。しかし、思った以上にイベントの準備が我々の首をしめる事となりました。


イベントを実施してのまとめ

今回のイベントは、目的をクリアできているので成功でした。
実施したことで、まだ自分の中で完成していませんが、新たな価値観や考え方を学ぶことはできたと思っています。本当にやってよかったです。

ただ、時間的や場所的な制約等、展示者の考え方の違いで、「実現できなかったこと」もあります。ただ、それをやればより良くなるのかというのはわかりません。思いっきりウケるかもしれないし滑るかもしれません。

色々とやってみることが私の進べき道だと思っています。
なので、「できなかったこと」は、次回開催する機会があればその時のお楽しみにしたいと思ってます。

とりあえず、このイベントのまとめとしては以上になります。
ここまで読んでいただき感謝です。

展示者4人で片付けの前に撮影

左から展示者の紹介
kenya (@sproof7627)
kazu (@kazu_photos)
yukkey (@yukkey.inc)
おおたに。(@ohtani_tani25)

今回の写真展の私たちのお供

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