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歯科技工6月号から 「他者が製作した補綴物に色調を合わせるケース」を読んで
カナダ在住と思われる日本人歯科技工士、横田浩氏による論文「他者が製作した補綴物に色調を合わせるケース」について考察してみたいと思います。
一般的に、天然歯に合わせて補綴物の色を調整するのは非常に難しいとされています。一方で、既存の補綴歯に合わせる場合は比較的容易な場合もありますが実際にはケースによって様々な課題が生じることがあります。
特に困難が予想されるケースとしては:
補綴歯と隣在歯で使用材料が異なる場合
デンチャーの人工歯やオペーク性の高いメタルボンドに合わせる必要がある場合
著者の横田氏は、豊富な経験を持つ熟練の歯科技工士であると推察されます。氏は使用材料の特性を最大限に活かすため、以下のような技術を駆使しています
透過性の違うディスクの選択
マルチレイヤーか単色かの適切な選択
高度なステインテクニックの応用
近年、デジタル技工の進化が目覚ましい中でも、このような繊細な色合わせにおいては、依然として技工士の力量が最終的な仕上がりを大きく左右すると言えるでしょう。
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