マガジンのカバー画像

一般の方向け(歯科技工について)

6
差し歯など歯をつくっている職業 歯科技工士が解説
運営しているクリエイター

記事一覧

歯科技工士の裏事情:保険の銀歯・差し歯製作から私が手を引いたワケ

おはようございます!現役歯科技工士のおおたきDTです。 今日は、少し踏み込んだお話をしたいと思います。それは、私が保険適用の銀歯や差し歯といった、いわゆる「保険診療」の歯科技工から、あえて身を引いた理由についてです。 歯科技工士の仕事って色々あるんです 歯科技工士の仕事は、保険診療の歯を作るだけではありません。 保険診療:銀歯、差し歯、入れ歯など 自費診療:セラミックの歯、インプラント、矯正装置、スポーツ用マウスガードなど 患者さんの希望や歯の状態に合わせて、様

歯科技工士って何をする人?意外と知らないその実態

歯科技工士という職業をご存じでしょうか?普段の生活であまり耳にすることのない職業かもしれませんが、実は私たちの健康を支える上で、とても重要な役割を担っている専門家なのです。今回は、そんな知られざる職人、「歯科技工士」の世界を深掘りしてみたいと思います。 歯科技工士とは 歯科技工士について、「歯医者さんとは違うの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。確かに、歯科医院で働くイメージが強いかもしれませんが、歯科技工士は歯科医師(歯医者さん)とは異なる専門職です。歯科医師

歯科技工士という職業

虫歯や歯槽膿漏で歯を削ったり、抜かなければならない場合には、歯科医師によって治療された後、歯科技工士が補綴物を作成します。 歯の硬組織は再生能力がなく、自然治癒力も乏しいため、失われた組織は人工材料で補う必要があります。歯科技工士は、歯科医師の指示のもと、高度な専門知識と技術を駆使して、患者に合わせた精度の高い補綴物(例えば、差し歯や詰め物、入れ歯、矯正装置、スポーツマウスガードなど)を製作する職業です。 歯科技工士は歯科医療において治療を行うことはできませんが、補綴物の

歯科における適合とは?

「適合」とは、「ある条件や事情にぴったり当てはまること」という意味があります(goo辞書より)。歯科における「適合」とは、補綴物(かぶせ物や入れ歯)が個々の患者の口腔内(口の中)に正しく収まっている状態のことを指します。この記事では、特にかぶせ物の適合について解説します。                辺縁の適合に問題があると、歯質からの移行部にセメント層(歯牙とかぶせものの接着面)の粗い表面や、不規則な形状ができて、ブラッシングなどによる清掃性を阻害したり、プラーク(歯

再生

集塵ボックス 自作

歯科技工用の自作集塵ボックス(作業机) 特徴 マイクロスコープの使用が可能 作業範囲が広い ボックス上部に物が置ける カスタマイズが可能

再生

集塵ボックス自作2

集塵ボックス内で、模型石膏削合のバキューム稼働状況 バキュームは市販の掃除機も接続可能です。