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『ガールズバンドクライ』note

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ガルクラについての私の感想です。
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#ダイダス

083 『ガールズバンドクライ』、短い総評 第10話と第13話から

 結局、最終回の「ロックンロールは鳴り止まないっ」への批評は第10話「ワンダーフォーゲル」の批評とリンクする運命にある。私自身も件の二話、揃って評価してるし。  今日は第10話の評価に結び付けるため、ぼざろとの関連から論じたいと思います。私は多分初回から、すばる登場回の第2話で明確に、ガルクラはぼっち・ざ・ろっくだと思いつきました。ぼざろのキャッチコピーは「陰キャならロックをやれ!」ですが、まさに井芹仁菜と河原木桃香、ロックでしか生きていけないキャラクターと思えたのです。

082『ガールズバンドクライ』第13話「ロックンロールは鳴り止まないっ」、感想

 アバンは仁菜ちゃんの回想。そこでやっと仁菜ちゃんが熊本を出た経緯が明らかにされました。詳細が明かされたのは本編がしばらく経った後ですが、最初はいじめっ子を救うための行動だったようです。しかし次に標的になったのは仁菜ちゃん自身になった、という経緯でした。だから仁菜ちゃん、自分は「間違ってない」という考えになるのも納得できました。  しかし目が覚めたら現実、トゲトゲは人気でダイダスに完全に水をあけられてる状況に相対しなければならない。トゲナシトゲアリの五人は三浦さんと話し合うが

079『ガールズバンドクライ』第12話「空がまた暗くなる」、感想

 思わせぶりなサブタイでどんな暗い空かと身構えてましが、アバンは白い背景での五人の写真撮影。これだけでトゲナシトゲアリはフェスの実力が認められ、インディーズでないレコード会社と契約できたことが伺える。OP明けで、その担当が仁菜ちゃん同様、桃香さんがいた頃のダイダスのファンの三浦さんと明かされる。トゲナシトゲアリに注力するため、元々プロ志向だったルパさんと智ちゃんは吉野家のバイトをやめる。  しかし仁菜ちゃんが桃香さんと共に意識したフェスでのダイダスとの勝負。評判と言う意味では

064『ガールズバンドクライ』第8話「もしも君が泣くならば」、感想

 前回、バンド名は新川崎(仮)のままだけど五人編成になって暫く経っているみたいでやっと気づいたのは、ガルクラは仁菜ちゃんと桃香さんの物語だということ。五人での初ライブも、初期の知っちゃかめっちゃかも前回やんなかったから。だから仁菜ちゃんが挑発して終わった前回、桃香さんがどう答える/応えるかが見所と気づくべきでした。  だからOP直後前は前回直後、帰りの車の中。そこでの冷戦は打ち上げで寄ったファミレスフードコートでの言い合いに発展するんだけど、視聴者の私はいつもの言い合いと、微

059 メタで語る『ガールズバンドクライ』②

 前回の記事は上記のリンク先。  さて、現在放送中のバンドアニメ、『ガールズバンドクライ』の記事なのに何故巨大ロボットアニメを確立した永井豪原作のアニメをタイトル画像にしたのか。それは東映動画、現在の東映アニメーションの歴史を語る時避けて通れない作品であり、そこをガルクラに忍び込ませていると勘繰っているから。  前回、『機動戦士ガンダム』、『宇宙戦艦ヤマト』、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』をメタで語ったように、原作のないアニメはクリエイターの思想や経験、感覚を発露で