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『ガールズバンドクライ』note

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ガルクラについての私の感想です。
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#武道館

080 メタで語る『ガールズバンドクライ』④

 西崎義展は『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』に関して、確かファンに対して「これで最後」という意味のことを言った。安彦良和は『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙』の公開に際し、「パート2はありません」と明言した。そして『超時空要塞マクロス 愛・おぼえてていますか』のパンフに〈「マクロス」は終わった〉の見出しがあった。  しかしさらヤマと同じ1978年に放送された2でパラレルワールドを作り、ヤマトシリーズが(一旦)完結したのは83年。ガンダムシリーズは82年のめぐりあい宇宙

076 トゲナシトゲアリ、武道館への険しい道

 カタルシスで終わる/終えるのがポップス。「そんな訳ねえだろ」と、余計なことを付け加える、あるいはその余計なことそのものがロックと思ってて。だからアニメとしては結構革新的だけど毎シリーズ気持ちよく終えたヤマノススメシリーズはポップスだし、結束バンドの文化祭演奏をAパートにし、Bパートの最後を「今日もバイトかぁ」のぼっちちゃんの台詞で締めた『ぼっち・ざ・ろっく!』第一期、間違いなくロックでした。  こんな話をするのも先週のガルクラ第11話、普通の話(ポップス)なら最終話に相応し

058『ガールズバンドクライ』第6話「はぐれ者賛歌」、感想

 ちょっとした箸休め回だけど重要でない回という訳ではない。状況が変わることをドラマとするならその直前だけど、前回の対バンライブが終わった後の余韻、それを受けて仁菜ちゃん、すばるちゃん、桃香さんがどう臨むのか、新川崎(仮)をどうしていくかの逡巡が描かれた回でした。  桃香さんは仁菜ちゃんから(新ダイダスに)「負けたくない」と言われて嬉しくないはずがない。しかし本気でやるなら大学進学(受験)という世間一般に認められた将来を捨ててもらう必要がある。それがわかってるから桃香さんは仁菜