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傲慢と善良


要約:
婚約者真実が突然消えた。手がかりを探すため、架はかつて真実と関係があった人物と会話し、過去と向き合っていく。

感想(ネタバレあり):
真実の居場所を探すため、かつて真実と関係があった友人やお見合い相手との会話していくのだが、真実が生まれ育った環境が浮き上がってきて、真実がこの人を選んでいたらこんな人生になっていたのだと投影していくのは面白かった。
真実が嘘をついている可能性は早々に予想できてしまった。架も真実もパートナー探しがうまく行かなすぎて、傷つくのを恐れて本音で話せていないから、嘘をついてまで婚約する羽目になってるんじゃないかなと思った。架の友人はデリカシーなさすぎてもちろん最低ではあるが、主人公ふたりのことも最後まで好きになれなかった。架もアユのことを引きずりすぎて腹立たしかったし、こんなことさせないでといっている真実にも、カマトトぶってるとしかと思えなかった。

真実がズルしてまでも手に入れたいと思うものが見つかったのはよかったのかもしれない。

帯コメントにあった、人生で1番刺さった小説、というのは私には該当しませんでした。すみません。

#傲慢と善良
#読書