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Upscaleによる画質の変化

Upscaleとは?


automatic1111に搭載されているupscale機能は画像の解像度を高めることで、より鮮明で美しい映像を作り出す技術です。ぼやけた解像度のイラストをクッキリと修正してくれます。
Hires.fixのupscaleとExtra upscaleがあるので組み合わせて使ったらどうなるか試していました。

最終結果的には・・・SNSに上げるくらいならHires.fixで1688×1192くらいで十分足りる。extraで5064×3576にしてもほぼ意味はない。(画風を変化させる効果はある)でした。

upscale実演


まずはこのようなイラストをShiratakiMixでstep20で作成しました。
生成も数10秒でシード値をチェックするだけだったので次の工程に進みます。

元画 768×544

シード値を参考にHires.fix(高解像度補助)を行いました。
2.2倍のLatentを利用しています。
Latentは描き込み線が増えるのでクオリティの高いイラストを生成しやすいです。逆に柔らかい絵には合わないと思います。

Hires.fix 1688×1192
×2.2 Latent

そこから更に解像度が上がりクッキリするのではないかとExtra upscaleを実行してみました。
3倍のupscaleを行い1688×1192から5064×3576へ解像度を上げました。
以下2パターンのサンプラーを利用しています。

Upscaler1Lanczos Upscaler2 SwinIR_4X Upscaler2 visibility0.6
5064×3576
R-ESRGAN 4x+ Anime6B
5064×3576

ほとんど違いが判りませんね。顔をアップしてみましょう。
違いが分かってきます。

Upscaler1Lanczos Upscaler2 SwinIR_4X Upscaler2 visibility0.6では元のイラストの雰囲気を残しながらupscaleされていることが分かります。原画再現型です。
一方、R-ESRGAN 4x+ Anime6Bはクッキリでシャープなイラストになりました。個人的にはすごい好きです。
ではUpscaler1Lanczos Upscaler2 SwinIR_4X Upscaler2 visibility0.6はどのようなイラストに合うかと思い、夜のイラストを生成しました。
夜のイメージとしてはあまりシャープなイメージよりノイズが乗ったザラツキがある方がしっくりと来ます。
とても差が見えずらいですが、extra upscale無しと有りの比較は以下の通りです。

extra upscale無し


Upscaler1Lanczos Upscaler2 SwinIR_4X Upscaler2 visibility0.6 scale×3

Upscaler1Lanczos Upscaler2 SwinIR_4X Upscaler2 visibility0.6 scale×3を行うとupscale無しと比べると原画の画風をしっかりと残しつつ、水たまりへの反射している建物がクッキリ鮮明になっています。
看板の光具合も減り鮮明になっています。

まとめ


Hires.fixのupscaleとExtra upscaleと同時利用について解説しました。
結果は最初に書いた通りHires.fixのupscaleだけで十分クオリティを出せるということです。
upscaleはとても奥が深いです。こだわりの強い方は色々試してみては?


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