WARNING!!明石ロボ

ネタで使うための赤白帽を買いに行った。「赤白帽」と「明石ロボ」は響きが非常によく似ているため、間違って買わないように気をつけなければならない。明石ロボはそもそも被れないし、ひっくり返して赤と白を入れ替えることもできない。それに、部屋に置いておくとすごくかさばる。買ってもいいことは何もないのだ。

よし！絶対に間違えずに赤白帽を買うぞ！

赤白帽！

赤白帽！

赤白帽！

赤白帽………………

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明石ロボ！！！！！！！！！！！！

……

……

明石ロボ！！！！！！？？？？？？

危ないところだった。あんなに気をつけていたのに明石ロボを買うところだった。明石ロボなんて買ってしまったら、今月の給料を全て使い切ってしまう上に月々10万弱の維持費までかかるようになるのだ。ただでさえ物価が高くなって生活を圧迫しているというのに、将来的には部屋を引き払う必要も出てくるかもしれない。住む場所もなく明石ロボだけを持って転々とする人生。そんなのはごめんだ。

気を引き締めて歩みを進める。もうすぐ商店街の学生服販売店である。きっと赤白帽も売っていることだろう。赤白帽、赤白帽、赤白帽。

到着した店舗は扉が閉まっていて中は薄暗かった。入り口に張り紙がしてある。見ると、どうやら今日は休みのようだ。なんてこった。明石ロボを買ってしまうことを心配する前に、そもそも赤白帽も買えないとは。

よし、今日のところは退陣だ。僕は踵を返し、うっかり家電量販店に入って明石ロボを買わないよう細心の注意を払いながら家路についた。