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いつかのための絆創膏

新しいスニーカーを履いたらかかとが靴擦れした。なんか痛いなあと思いながら歩いていたらどんどん痛みが増してきて、確認したときにはもう靴下に血が滲んでいた。革靴ならまだしもまさかスニーカーで靴擦れするとは。油断していた。

痛む脚を引きずってコンビニに向かい、絆創膏を購入する。二枚重ねにして貼るとだいぶ楽になって、歩いても痛くなくなった。かかとが痛くないことがこんなに幸せだとは。ありがとうコンビニ!ありがとう絆創膏!ありがとう農家の皆さん(別件)!

残りの絆創膏は鞄のポケットに入れた。いつか役立つときが来るだろう。気の利いている人は鞄の中に絆創膏を入れているものだが、僕もその仲間入りをしたわけだ。然るべきタイミングで「あ、絆創膏あるよ」と言って取り出せば、きっと周囲から一目置かれるに違いない。

人の不幸を願うのは良くないが、誰かしらが軽めの傷を負うのが今から楽しみである。


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