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バッタの記憶

草むらでバッタを大量に捕まえている子供を見かけた。懐かしい。僕も子供の頃よくやっていた。友達と遊ぶこともあったが、今になって思えば人と交流するのが圧倒的に不得意で、友達同士が盛り上がっている話題や遊びにうまく対応することができず、居心地の悪さを感じることが多かった。なので、よく一人で延々とバッタを捕まえたりアリを観察していたりしていたのだ。

子供達が捕まえたバッタはどれも小ぶりだった。もっと大きいのがいるのではないかと僕も草むらを探してみたが、現れるバッタは総じてそのくらいのサイズ感だ。時期的にそうなのかもしれないが、詳しいところはわからない。大学でバッタ学を専攻していればわかっただろうが。

懐かしさでちょっと気分が上がり、近くにいた子供に「これはまだ小さいね。最終的にはこれくらいでっかくなるよ」と教えてあげたら無視された。

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