あわやブーメラン
「親戚に有名スポーツ選手がいる」というのを方々で自慢して回っているおじさんを見かけた。自慢の相手は基本的に年下の女性。「俺の親戚エグいよ」という痺れるフレーズから始まり、「誰だと思う?」と突如クイズを開催、「絶対驚くよ」と相手のリアクションも指定するという3点セットで、Twitterでバズりたい人が生み出した架空のおじさんかと思うくらいの大暴れだった。接待を伴う飲食店かと思った。
ただ、これもやる人のキャラクターによっては「興味ねぇよ!」とか周りにツッコまれつつ普通に盛り上がったりすることもあるので、一概に行為自体が悪とも言えない。むしろ自分から話題を提供してコミュニケーションを図る姿勢は、僕のような押し黙り気遣わせ人間は見習うべきところでもある。たまたま今回、僕があまり得意ではない人がやっていたので、否定的な見方になっている部分も多分にあるはずだ。とはいえ、客観的事実として、決して盛り上がっている感じではなかったし、主観的感想として、見ていてやや気色悪かったという点は言っておきたい。
とかなんとか他人のことをとやかく言っているが、そう言うテメエはどうなんだという話である。気をつけないとブーメランになりかねない。この「ブーメラン」の用法、上手いこと言ってる感がすごいけど、本来利点であるはずの「投げたら戻ってくる」という特徴をデメリットとして例えているのであまり上手くないのではないか、と個人的には思っている。そう思う人も多いのではないか。どうなのだろうか。
今度、僕に対して調子を合わせるしかない立場の年下の人に聞いてみようかな。
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