テツノツツミ

 このポケモン、やっぱり本質的にはドロポンを通すポケモンな気がしてきた。
 ポケモン対戦では攻撃技がメインウェポン、サブウェポンと分けられることがある。言うまでもなくタイプ一致とその補完の関係ではあるが、最近そのメインウェポンのなかでも明らかにメインとサブで役割が分かれていることがあることに気づいた。
 いい例がハバタクカミである。このポケモンは本質的にはいかにムーンフォースを押す回数を増やすかが大事なポケモンである。シャドーボールの約1.2倍の火力+3割Cダウンの追加効果+無効なし、こうやって条件を並べてみると、シャドーボールは出る幕がないように感じる。だから、ハバタクカミを使うと、等倍で通る相手には基本ムーンフォースで、通らない相手が来たとき初めてシャドボが登場する、といった感じになるだろう。
 ではこれをツツミに置き換えて考えてみる。ハイドロポンプと言う技は水タイプであり、それだけでかなり技の通り自体がいいが、そこにフリーズドライが加わることで、水が通らない竜、草、水に対して技範囲の補完がピッタリはまる。この時、2つの技の間に成り立つ関係としては、
・ハイドロポンプ→メインで通したい技
・フリーズドライ→メインを補完するための技
となる。さらに技威力をみるとこの関係がより強固なものであると感じるだろう。拘らないツツミは水テラスであることが多く、この時
・水テラスハイドロポンプ≒抜群フリーズドライ
という式が成り立つ、つまり、これまでの内容をまとめると、テツノツツミというポケモンは、「全ての相手に対して水テラスハイドロポンプをブチこめる」というのが最大の強みであると言えるだろう(複合タイプも含めるとそうは言えないが、ここでは面倒なので省略)。
 さて、ここまで長々と記してきてお前は何が言いたいんだと言われてしまうかもしれない。私が言いたかったのは、「ドロポンを打たないツツミ構築を作れれば強い」という世間の風潮は、そもそもツツミ本来の強みの放棄なのではないか、と思う。先程も述べたように、ツツミの強みは「全ての相手に対して水テラスハイドロポンプをブチこめる」であり、ここから逆算して戦略を建てると、「相手の3体を水テラスドロポン圏内に入れる」ことがツツミ側の勝ち筋と考えるのが自然である。ドロポンを打たないとすると、単純にこの2倍の削りが必要となることになる。もちろん、ツツミ使いも一試合の中で一回くらいなら許容くらいの気持ちだと思うので、完全にドロポンの打つ回数を0にするのは極論すぎるかもしれない。ただ自分が言いたかったのは、「命中不安にビビりすぎると本来の強みを失う危険がある」ということ。こういうことはつい狭い視点になり過ぎると自分も陥ることであり、気をつけなければいけないなと感じた。
 以上、眼鏡ツツミに3縦された勢いで記事を書いてしまったオーホリでした。

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