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よみがえった錦糸町「黄金湯」!サウナ充実で激アツ施設に

先日、東京都墨田区の「黄金湯」を訪れた。

こちらは、創業80年を超える老舗銭湯だ。

「黄金湯」の特徴は、クラウドファンディングにより非常に洗練された施設に進化したという点にある。

大型スパ施設ではなく、「銭湯サウナ」と呼ばれるジャンルに該当する施設に当たる「黄金湯」。

初夏の夜、ぬるい風に吹かれながら訪れた記録をここにつづる。

1.愛され続ける下町の銭湯

「黄金湯」は、押上駅と錦糸町駅の間にある。
どちらの駅からも徒歩10分といったところだ。

外観はレトロさと新しさが混在する、アーティスティックな風貌。
コンクリ打ちっぱなしの壁がむき出しなのが、むしろ秘密のアジト感をかもし出している。

受付ではまさかのクラフトビールを注文することができるようだ。
僕は入店時間が遅かったこともあり飲むことができなかったが、サウナでととのいまくったあとに喉に流し込むクラフトビールを想像すると興奮してしまう。

DJブースもあり、何かと若いセンスがさく裂。
オーナー夫妻が時代の変化を取り入れようとしているのがよくわかる。

2.ボロいとこはボロい

浴室は非常にシンプルで、昔ながらの銭湯といった感じ。
タイルや壁こそ新しく張り直されているモノの、洗い場のシャワーは首が動かないタイプということもあり使いにくかった。

この時の印象は
「なんだ、改築したわりに設備は古臭いんだな」
であった。

浴槽は炭酸泉、薬湯(ぬるめ、あつめ)、水風呂だった。
それぞれ、町の銭湯ならこんなもんかというサイズである。

3.明らかに有識者が作りこんだサウナ

「浴室は大したことなかったし、サウナー界隈で騒がれているほどでもなさそうだな」
そう思いつつ僕はサウナ室へ続く冷たいコンクリの廊下を歩く。
しかしその先にあったのは、RPGの山間に現れた人里のようなサウナエリアだった。

サウナ室は、オレンジ色の暖かみのある証明に満たされていた。
おそらくiki社製であろうサウナストーブと、壁一面の大理石が、じんわりと汗腺を開いていく。
こういう遠赤外線系の焼き方は好みだ。

テレビのない静寂に、オートロウリュによるジュワァという蒸気音だけが響き渡る。
自分と向き合う、孤高の時間。

水風呂は小型プールを思わせる長方形。
風呂の内部に照明が仕込まれており、夜の闇の中でキラめいている。

さながらリトル・マリーナベイサンズだ。

ととのいスペースは大きく切り開かれた天井と、大きな葉を広げた観葉植物がお出迎え。
オレンジの照明も相まって、バリ島のような雰囲気を感じさせる。

僕はこの時、浴室の施設のチャチさの意味を理解した。
「あ、資金のほとんどサウナにぶちこんだな」

黄金湯に行こう!

3セットをキメたらもう閉店時間。

心地よい夜風に吹かれながら僕は家路をたどる。

サウナ、水風呂、ととのいスペースのいずれもバランスがよく、かなりリラックスできる仕様になっていた。
派手さはないものの、初心者から上級者まで、じっくりサウナを味わいたい方にはオススメの施設だ。

東京スカイツリー観光のおともにいかがだろうか。

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