タカダ・コーポレーション結成
養成所の集団コントの授業で一緒になった私とおやき。
当時私は、「平安コスメティック」という女コンビを組んでいた。
(因みにこの「平安コスメティック」というコンビ名は、平成ノブシコブシ徳井さんが昔組んでいたコンビ名と同じらしく、こんな妙な名前が時を経て被るという奇跡を起こしている。)
コンビ仲がうまくいっていないわけではなかったのだが、私一人でネタを作る形式だったというのもあり、慣れないネタ作りに少し疲弊していた。
一方おやきは、NSCへ入学した当初から様々なコンビを組んでは解散し、出会ったときはシソンヌじろうさんともう1人とのトリオを解散したばかりの状況だった。
(このときのトリオ名、カタカナ3文字の妙な名前だったのですがど忘れしてしまいました。思い出したらまた追記します。)
その後、おやきがまた別の人にコンビを組む打診をしていた現場をたまたま見掛けたのだが、うまくいかなかったようだった。
コンビを組もうと持ちかけられた相手が、
こんな表情をしてその場を去っていったのが、とても印象的だった。
因みに、今後自分もこの表情を幾度となく繰り返すことになるのだが、この時の私はまだ知る由もない。
そして、ある日の集団コントのネタ合わせ後、たまたま2人で牛丼屋へ行ったときのことだった。
突然の申し出に少しびっくりしたが、誰かと一緒にネタ作りをしてみたいという気持ちもあり、「お試しだったらいいかな…」という思いが生じた。
当時は、組んでいるコンビやトリオ等の他にもお試しで他の人とユニットを組んでネタ見せをしている人もいて、その一回限りでお試しが終わる人もいれば、結局本来のコンビを解散してお試し相手と新コンビを結成する人もおり、在学中はそれくらいまだまだみんな模索しているという雰囲気があった。
と私が返すと、まさかの言葉が返ってきた。
「浮気してないんだったら今ここで電話してよ」
みたいなシチュエーションに何故か陥った私。
もはやコンビのお誘いというよりも強迫に近い感覚を覚えた。
その後、今じゃなくて後で自分で電話するからと伝え、牛丼屋を逃げ出した私。
この時牛丼屋からだけではなくおやきからも逃げ出していたら、一体どんな運命になっていただろうということは今でもたまに考える。
しかし結局は断りきれずに、タカダ・コーポレーションを結成したのだった。
次回、タカダ・コーポレーションがクビになります。
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